なぜ、最初のデモがアンチャーテッドだったのか

PSミーティングの図

ステージでは、アンチャーテッドをはじめとした、たくさんのゲームや機能が実機でデモンストレーションされました。

PSミーティングでは、まず簡単な機能紹介、ソフトラインナップ映像などがあった後、では、実際にNGPで動いているゲームをご覧にいれましょう、ということで、その場で実演デモが行われました。そのタイトルに選ばれたのが、SCEがPS3用ソフトとして発売しているアンチャーテッドです。

アンチャーテッドは、銃で敵を倒しながら謎を解いて進んでいくアクションアドベンチャーで、SCEのワールドワイドスタジオによるタイトルです。日本人ユーザーからみるといわゆる洋ゲーですね。おそらく、PSPのユーザーにアンチャーテッドと言っても、名前も知らない人が多いでしょうし、プレイした人となるとかなり少なくなるはずです。NGPの最初の実演を、アンチャーテッドで行うというのは、PSミーティングが日本で行われていることや、PSPの現在の日本市場から考えると、実はかなり不自然です。

この実演でアピールされたことはまず、画面ですよね。PS3のアンチャーテッドをNGPで再現していることだけでも、すごいことです。それから、2本のアナログスティックを使い、キャラクターの移動とカメラ移動がスムーズにできること。背面タッチパッドを使った直感的な操作。そして、ジャイロセンサーを使って照準を合わせるデモンストレーション。

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つまりこれ、どういうことかというと、海外で人気があるような、アクションアドベンチャー、あるいは、FPSやTPSのような分野が、携帯機のでも遊びやすくなるよと、そういう話なんですね。従来のPSPの遊びがこう変わるよ、というデモではなくて、PS3やXbox 360で遊んでるようなゲームがNGPでも遊べる、そういうデモに他なりません。これが、NGP最初の実演デモです。

モンハンP3のダウンロード版と、UMDの廃止

モンハンP3の図

モンハンP3の実演がされたこと、そのものは、日本市場への強いアピールでもあります。

続いて、サードパーティーのデモで発表された中に、モンスターハンターポータブル 3rd(以下モンハンP3)がありました。PSPを盛り上げた立役者ですからね。ただここで、実演するのはダウンロード版であるとの説明が入ります。さて、なんでわざわざダウンロード版の話をしたのでしょう。

そこで気になるのが、メディアの話です。今回メディアがUMDから、フラッシュメモリをベースにしたカード型に変わるという発表がありました。そして、従来のPSPユーザーが持っているUMDはNGPで使う手段はあるのか、という点については、何も説明がありませんでした。そこに、モンハンP3のダウンロード版のプレゼンテーション、という流れです。

日本のPSP市場の引き継ぎという点からみれば、UMDを廃止するのは大変にリスキーな話です。しかし、NGPとして完成度の高いハードを作って再出発をする、という考え方からすると、メディアを円盤からカードにしたのは妥当な判断です。ここに、NGPというハードの戦略的な優先順位が垣間見えます。

まだ情報ができってないでしょうから、絶対にUMDを使う方法がないとは言い切れません。ただ、発表会でUMDについての説明はなく、そしてモンハンP3のダウンロード版のデモプレイがあったことは事実です。

さて、以上の2つの視点、これをさらに、ゲームを売る立ち場、ゲーム販売店の側から考えてみると、さらにメッセージがはっきりと見えてきます。