エクセル(Excel)の使い方/データベース・データ集計

オートフィルターの使い方:Excel2007/2010

Excel2007/2010では、オートフィルター機能の操作性が大幅に向上しています。どのような点が使いやすく便利になったのかを紹介します。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

Excel2003のオートフィルタ機能の使い勝手

リスト形式のデータから、特定の条件でデータを絞り込む「オートフィルタ」機能。Excelの機能の中でも使用頻度が高い機能といえるでしょう。このオートフィルタ機能が、Excel2003ではどのような使い勝手だったのか、振り返ってみます。

まず、オートフィルタのボタンから絞り込む条件の数は1つだけでした。たとえば、下図のようなリストで、「支店名」が「東京」であるデータに絞り込むことはできますが、「東京」と「大阪」であるデータに絞り込むことはできませんでしたね。
「支店名」が「東京」であるデータに絞り込んだ

「支店名」が「東京」であるデータに絞り込んだ



「東京」と「大阪」を条件としてデータを絞り込む、といったように、条件が2つだった場合は、「オートフィルタ オプション」ダイアログボックスを使用して条件を設定し、データを絞り込んでいました。しかし、「オートフィルタ オプション」ダイアログボックスで指定できる条件は2つまでです。
条件が2つだった場合は、「オートフィルタ オプション」ダイアログボックスを使用して条件を設定

条件が2つだった場合は、「オートフィルタ オプション」ダイアログボックスを使用して条件を設定



さらに、条件が3つ以上になった場合は、ワークシート上に条件入力欄を作成し、フィルタオプション機能を使用して、データを絞り込んでいました。たとえば、条件が「東京」「大阪」「名古屋」であった場合は、下図のように実行結果を得ることができましたね。
フィルタオプションの実行結果

フィルタオプションの実行結果



このように、Excel2003のオートフィルタでは、条件の個数によって、データを絞り込む操作に違いがあったのです。この点がExcel2007/2010で大きく改善されました。



Excel2007/2010のオートフィルターの条件設定はシンプル

Excel2007/2010では、オートフィルターの条件設定がとてもシンプルになりました。まず、オートフィルターのボタンを表示するには、「データ」タブの「並べ替えとフィルター」グループにある「フィルター」ボタンをクリックします。
オートフィルターのボタンを表示

オートフィルターのボタンを表示



オートフィルターのボタンをクリックすると、下図のようなメニューが表示されます。ここで、「(すべて表示)」のチェックを外して、すべてのデータをチェックを外し、絞り込みたいデータにチェックをつけます。ここで、複数のデータにチェックをつけることができるのが大きなポイントです。
Excel2007/2010のオートフィルターの一覧。複数チェックをつけることも可能

Excel2007/2010のオートフィルターの一覧。複数チェックをつけることも可能



「OK」ボタンをクリックすると、下図のように、複数の条件でデータを絞り込まれます。いかがでしょうか。Excel2003の操作方法と違って、絞り込みたいデータの個数分だけチェックをつけるだけですね。条件の個数によって操作方法が変わることがない、というわけです。
複数の条件でデータを絞り込まれた

複数の条件でデータを絞り込まれた



絞り込んだ状態を解除するには「(すべて表示)」にチェックをつけてください。
絞り込んだ状態を解除する

絞り込んだ状態を解除する



その他に追加された便利機能を紹介します。次ページへどうぞ!


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