LEDとアジア市場
写真1.クリアタイプのLED電球
ライティングジャパンでは、国内メーカーの新製品や最新技術の展示の他に、海外のメーカーも多数参加し、日本での販売ルートや代理店を探す商談の場ともなっています。
特に、中国、台湾、韓国などのLED電球や直管形LEDの出品が多く、今後は家電量販店やホームセンターなど国内の市場にもそれらの製品が増えることが予想されます。
そこで、今回中国の照明メーカーが出展していた、製品の一部をご紹介します。
写真2.シャンデリアの中では輝きが増して見える
写真1は、様々な形状のLED電球です。蝋燭の炎の様な形状で、しかもクリア電球のフィラメントが光っているように見えるランプも作られていました。クリアタイプでは、LED素子がランプの中に複数(4粒)見えるため、クリスタルビーズシャンデリアの中に設置すると、より輝きが増してみえます。
白熱灯のクリア電球と比較しても違和感が少なく、省エネやメンテナンスの手間を考えると、今後は装飾的な照明もLEDに替っていくことになるでしょう。
写真3.レンズのピント調整で配光が変えられる
写真3は白熱灯器具にそのまま代替可能なLED電球で、前面に凸レンズが装着されており、光の輪の出るピンスポットにもなります。カバーを上下させることでレンズの位置を調整し、光の大きさを変えることができます。
また、口金が取り外し可能で、予備の口金を購入すれば口金の大きさも変えられます。
写真4.写真3のランプをピンスポットで照明
電球型LEDの他には、蛍光ランプの代替になる直管形LEDも進化しています。特にランプ効率が高まっており、ますます蛍光灯に性能が近づいてきていることが幾つかのメーカの展示を見て感じました。
このように、今回の展示会では様々な商品や技術を目の当たりにしましたが、LEDはまだ進化の過程にあるのです。ここ数年でも、まだランプ効率や器具効率が向上することが予想されており、市場の動向から目が離せません。
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