3/3 セレブにも大人気！「マイクロ」のキックボード [子供用自転車] All About

3歳から乗れるキックスクーター「ミニ・マイクロ」

マイクロの乗り心地を小さな子でも楽しめるように開発されたのが、「ミニ・マイクロ」です。主に3～5歳の幼児を対象に設計されており、スイスの医療専門家の協力を得ながら開発されたそうです。

手前は「マキシー・マイクロ」、奥が「ミニ・マイクロ」。長さよりも幅がかなり異なる印象

「マキシー・マイクロ」との違いは、車体の大きさと軽さ。軽さを追求するためにハンドルの高さ調節機能やブレーキ機構は簡素化され、約1kgの軽量化を果たしています（ハンドルバーの着脱は可能）。この1kgというのが幼児にとって大きな差。1.5kgならほとんどの子は軽々と持ち上げられますし、乗っているときの操作性も軽くなります。デッキ（ボード）部分の大きさは「マキシー・マイクロ」が33cmなのに対して、「ミニ・マイクロ」は30cmと大差はありませんが、幅がかなり狭く設計されているため、並べてみるとかなり小さく見えます。

わずかな力でもスムーズに進み、音鳴りも皆無

「ミニ・マイクロ」はガイドの4歳になる息子に乗せてみました。息子は幼稚園などの施設向けに作られたキックボードには乗ったことがありますが、あまりうまく乗りこなせなかったという経験があります。ひとつには「ブレーキがなくて怖い」、そしてもうひとつには「大きくて重くて、走りにくい」という理由があったようですが、その様子を見て「キックボード自体があまり好きでないのかもしれない」と購入しないままとなっていました。そんなこともあって今回のインプレッションも「そもそも乗ってくれるのか」と心配だったのですが、いざ乗せてみると大喜び。割とスムーズに小回りを利かせて走り回り、さらにアスファルトの方がよく走ることを発見してどんどんスピードアップに挑戦するようになりました。

体重移動やハンドルを傾けることで、自然にホイールが曲がる設計

ガイドが見る限りでは、以前のキックボードとのいちばんの違いは「ハンドル操作性」にあったように思います。息子は「軽いから曲がりやすかった」と言っていましたし、実際それも利点であるのですが、実際は「ハンドルを傾けると、ホイールが切れる」という操縦性が曲がりやすさにつながったのではと感じました。いろいろなキックボード商品を調べてみましたが、幼児用に作られたものできちんとハンドル操作ができて、1万円を切る商品はなかなかありませんでした。もっともっと走り慣れれば、体重移動だけでスムーズに曲がれるようになるのではと思います。3輪タイプの安定性と、2輪タイプのスラローム感覚の良いところ取りをした設計とも言えそうです。なお、ブレーキは緩やかにかかる印象で、「マキシー・マイクロ」の方が制動力が高く設計されているようです。

親の視点で見てみると、ネジやピンが飛び出ている箇所が少ないことは好印象でした。ハンドルバーを脱着する際も、指を挟みそうな箇所などは表に出ないよう設計されており、どうしても必要なネジ類もできるだけ凹凸がないように工夫されています。なお、ハンドルバーの高さは身長108cmの息子が握ってやや低めに見えるくらいでしたので、3～5歳の平均身長程度であれば問題なく乗りこなせるのではと思います。