フランスパンは独自の配合で焼成される

「バインミー☆サンドイッチ」は、バインミーに魅せられた店主兼料理人の女性が、カナダ、ニューヨーク、ベトナムなどでバインミーを徹底的に食べ歩き、理想の味を求め、試行錯誤の末にたどり着いた味を提供する。

牛焼肉のバインミー

レモングラスの香りが鼻腔をくすぐる「牛焼肉のバインミー」

バインミーといえば、少し前から雰囲気のよいカフェなどでも目にするようになった比較的トレンディなサンドということもあり、パン屋さんなどで焼かれたフランスパンに既製のロースハムやグリルチキンなどを挟み、簡便な方法で提供する店が後を絶たない。が、そんな状況下において、この店は専門店と称するだけあり、他店とは一線を画し、細部にわたるおいしさへの配慮にも妥協を許さない。ゆるぎない信念が伺える店である。

まず、パンはすべて自家製で挑む。店主はパン屋やベーグル店などでの経験を生かし、開発に取り組んだというが、確かに、今までのご経験とバインミーへの熱意が、このいままで口にしたことがないパンの食感にしっかりと注がれていることがうかがい知れた。

やや薄めの皮ながら食感はパリッ。中はもっちりとしていて、たっぷりの具材をしっかりと包みこむだけの包容力に長けている。歯をあてれば、簡単にかみ切れるうえ、生地の塩加減や生地のキメ細かさとひきは、パンを口にいれたまま頷いてしまうほど。

本場ベトナムのバインミーにつかうパンとは傾向の違う味わいだけれど、アジアの中でもパン好き人口が多い国である日本の人たちにとっては、本格的な香り、味わい、そして食感のよさに惹かれるかたが多いのではないだろうか。かくいうワタシも、しっかりそのひとりなのですけれどね。