インドシナ半島に根付いたおいしい置き土産

バインミー

ボリューム満点!ベトナムサンドイッチ「バインミー」

ベトナム、ラオス、カンボジア。インドシナ半島に位置するこの3ヵ国は、かつてはフランスの植民地であった。そのため、失ったものは活字では表せないほど、深く大きい。しかしながら、おいしい置き土産となったものは少なくなく、そのひとつにパンが挙げられる。

これらの国の街角をぶらりと歩いていると、道端や市場にはフランスパンが山積みにされ、野菜や肉、魚のおかずといっしょに、フランスパンを買っていく姿をちらほら目にすることができる。とある町では、天秤棒にパンをぶら下げ、売り歩いている姿を見かけたりして。いまや、これらの国では、フランスパンは庶民の食べ物となっているのだ。

そんなフランスパンは、麺やおかずにつけて食べたりもするが、なかにこぼれんばかりの具をはさみ、サンドイッチにして食べることも多い。これが、なんとおいしいこと!パンの外側は薄めで、食感がサクッ。中はほんわか素朴な味わい。これに、魚醤や大豆醤油の香りが漂うおかずをたっぷりと。パンは本場フランスのように、皮が厚めで、塩味がきいている本格派ではないけれど、しょうゆ味のする具材を包み込むには、不思議なほどしっくりとくるのだ。

そんな西洋と東洋の風が行き交うサンドイッチに初めて出合ったとき、胸が躍り、一瞬のうちに胃袋をつかまれた。日本にも、焼きそばパンやお好み焼きパンといった、日本と西洋の融合料理があるけれど、それらよりも野菜がたっぷりはいっているから、サッパリと食べられて満足感があるというのかな、身体に優しい感じがするところもいいのだ。それと、視覚だけでなく、醤油や漬物に親しむ日本人のDNAをも呼びおこされるところもね。

ということで、今回はインドシナ半島の国、ベトナムのサンドイッチ(バインミー)を提供する店を紹介したいと思う。