未経験者が増えている介護福祉希望者
未経験でも研修を受けて知識、技術を身に付けていきます
「自宅で母親の介護経験がある」「施設入居の祖母の介護を見ていた」「家族が入院した時に興味を持った」など、自分の体験がベースになっている方もいます。また、「今度は安定した仕事につきたい」など現実に迫られ求職する方も、なかには「生活のお世話ならできそうなので、人の役に立ちたい」とイメージが先行している方も少なくはありません。
気になるのは、仕事に対する確固たる意思を持たずに採用面談に来る方がいることです。そうなると面接で具体性に欠けた返答しかできません。「どんな仕事でもやらせてもらいます」「教えてもらえばやれると思います」と一見誠実そうに聞こえる答えも、とりあえず面談に行ったらなんとかなるだろうと安易に思っているようにしか受け取れません。このような方の場合、本来持っているはずの本人の強みやPRポイ ントを表現できず残念な結果を迎えています。
業界・仕事の内容の下調べはしっかりと
求人情報に目を通し職場を絞っていきましょう。
介護職希望に対する本気度を伝え、今まで培ってきた社会経験を正しく評価してもらうためにも、しっかりとした下準備を行ってから面談に臨みましょう。
ヘルパー2級は必須
介護労働安定センター「平成21年度介護労働実態調査結果」によると、前職では介護の仕事でなかった人が6割と、異業種からの転職が進んでいることが伺えます。一方、介護労働に従事する者の保有資格を見ると、ホームヘルパー2級48.2%、介護福祉士30.3%、ホームへルーパー1級4.7%と資格取得が基本ではありますが、無資格5.6%の状態で従事している方もいます。採用してから育てることを考えている事業所は、未経験者でも雇用されていることが分かります。 未経験で資格を取得していない方でも迎え入れてくれる事業所はありますので、まずはあきらめない気持ちが大切でしょう。