介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の転職ノウハウ

介護福祉未経験者の求人活動のコツ

介護が未経験だけど興味がある、異業種からの転職だがやりがいのある職場を探したいと思われている方が増えています。そのような方々に、一歩踏み込んだ介護業界で後悔しないよう、転職の要点をお伝えしていきます。

井上 ルミ子

執筆者:井上 ルミ子

介護・福祉業界で働く・転職するガイド

未経験者が増えている介護福祉希望者

採用研修の様子

未経験でも研修を受けて知識、技術を身に付けていきます

ここ数年、ガイドが書類選考や採用面談を通して実感するのは、「介護の仕事に興味があり、働いてみたい」と希望する方が増えていることです。

「自宅で母親の介護経験がある」「施設入居の祖母の介護を見ていた」「家族が入院した時に興味を持った」など、自分の体験がベースになっている方もいます。また、「今度は安定した仕事につきたい」など現実に迫られ求職する方も、なかには「生活のお世話ならできそうなので、人の役に立ちたい」とイメージが先行している方も少なくはありません。

気になるのは、仕事に対する確固たる意思を持たずに採用面談に来る方がいることです。そうなると面接で具体性に欠けた返答しかできません。「どんな仕事でもやらせてもらいます」「教えてもらえばやれると思います」と一見誠実そうに聞こえる答えも、とりあえず面談に行ったらなんとかなるだろうと安易に思っているようにしか受け取れません。このような方の場合、本来持っているはずの本人の強みやPRポイ ントを表現できず残念な結果を迎えています。

業界・仕事の内容の下調べはしっかりと

パソコンで検索している様子

求人情報に目を通し職場を絞っていきましょう。

業務内容を把握して面談に来る方は、自分が申し込んでいる事業形態をある程度理解し、具体的な自分の意見や質問を含めた内容です。やりとりをしている人事担当者と会話の内容が広がり、意欲やスキルだけでなく、自然とコミュニケーション力まで評価してもらえることになります。

介護職希望に対する本気度を伝え、今まで培ってきた社会経験を正しく評価してもらうためにも、しっかりとした下準備を行ってから面談に臨みましょう。

ヘルパー2級は必須

介護労働安定センター「平成21年度介護労働実態調査結果」によると、前職では介護の仕事でなかった人が6割と、異業種からの転職が進んでいることが伺えます。

一方、介護労働に従事する者の保有資格を見ると、ホームヘルパー2級48.2%、介護福祉士30.3%、ホームへルーパー1級4.7%と資格取得が基本ではありますが、無資格5.6%の状態で従事している方もいます。採用してから育てることを考えている事業所は、未経験者でも雇用されていることが分かります。 未経験で資格を取得していない方でも迎え入れてくれる事業所はありますので、まずはあきらめない気持ちが大切でしょう。
介護労働に従事する者の保有資格割合の表

(財)介護労働安定センター 「介護労働の現状について」

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