では、完成済みマンションのチェックポイントを挙げましょう。
チェックポイント1:共用部
共用部の内装・家具・調度品などもチェック
完成済み物件では共用施設を始め、マンションのエントランスの出来栄え、デザイン、天井高さ、内装、家具調度品などを実際に目で見て確認することができます。
次にチェックしたいポイントは、共用部分の安全性です。妊婦さん、ベビーカー、小さな子ども、お年寄り、いずれも安全にマンションにアクセスできるか、前面道路からマンション入り口まで、入口から住戸の玄関まで実際に歩いてチェックしてください。
チェックポイント2:管理の状態
マンションの資産性は管理で決まると言われるくらいマンションの管理状況は大切です。メールボックス付近、ゴミ置き場、駐車場、駐輪場などがきちんと管理されているか確認しましょう。ゴミがきちんと片づけられ、不法駐車・駐車がないかチェックしましょう。チェックポイント3:近隣
マンションライフを左右するものに近隣関係があります。完成済みなら、目的住戸の上下左右にどんな人が住んでいるかイメージがつかめます。玄関周りやベランダの様子から、どんな家族が住んでいるか推測してみましょう。思い切ってお隣をピンポンして住み心地やマンションの様子を直接聞いてみてもいいかもしれません。チェックポイント4:
日当たり、通風、眺望、騒音、振動、公害、ニオイ
一日中カーテンが開けられない部屋なんて・・・
完成済みなら日当たり、眺望、騒音などを実際に確認することができます。窓がある面の前に大きな建物があると、窓が大きくてもお日さまは入らないし、期待通りの眺望が得られない恐れもあります。窓と窓が面と向かっていればカーテンを開けられなかったり、覗かれる心配もありますね。
また幹線道路沿いのマンションならどの程度の音、振動、排気ガスなのか確認した方がよいでしょう。できれば朝・昼・夜と時間を変えて確認したいところです。
チェックポイント5:実際の間取りは?
マンションのモデルルームと同じ間取りを購入するならともかく、ほとんどの間取りは完成前には図面上でしか見ることができません。実際の広さや天井高さ、柱・梁の出っ張り引っ込みなどが体感できるのが完成済みマンションのよいところです。お手持ちの家具が入るかどうかのチェックもできます。各室間の動線なども実際に歩いて確認してみてください。チェックポイント6:設備機器の使い勝手
キッチンの使い勝手をチェック
チェックポイント7:シックハウス
特に新築マンションで気をつけたいのがシックハウス症候群です。現在ではほとんどの新築物件で内装材などに規制がかかり、シックハウス症状が起きにくくなっていますが、新しい建材をたくさん使うため、体に合わない何か(化学物質など)が含まれている可能性もあります。部屋に入ってみて目がチカチカする、頭痛がする、くしゃみが止まらないといった症状が出ないかチェックしてみてください。
買い手市場の今
買い手市場の今こそ、納得のいく住まい選びを
本来なら一生に一度の買い物である高額な住居購入なのに、完成品も見ずに購入を決断しなくてはならない従来の青田買いは、売り手側の事情が優先され、購入者にとっては不利なことでした。
買い手市場で完成済み物件が豊富な今、しっかり実物をチェックして心から納得・満足できる物件を購入してください。