文句なしに“スポーツ”してる!
そんなこんなで、STIで新しい4ドアのWRXを出すと聞いた時も、それほど期待しておらず。どれどれ、とばかり試乗と相成った次第。しかし! 1速にシフトしてスタート。徐々にペースを上げて行くに従い「やっぱしスポーツモデルってこうじゃなくちゃ!」。文句無しに楽しいのだ。
スバルの持ち味である「過渡特性の広さ」がキッチリ出てます。スピードを上げていくと、徐々にタイヤが滑り始めるのだけれど、全く怖くない。自然にロールし、気持ちよ~くコーナーをトレースしてくれる。どんな速度域でコーナーを走っても楽しめる。久しぶりの「降りたくないクルマ」であります。
もちろん軽量化&しなやかさを追求するためのドライカーボン製ルーフ(富士重工の航空部門で生産し1台づつ手作業で生産するそうな)や、STIが得意とする「柔軟性を併せ持つボディ補強」も効果の一つになっているんだと思う。文字通り「意のままに走るクルマ」に仕上がっている。
価格はマニュアル仕様で472万5000円。STIによるボディ補強や、専用チューンドサスペンション、ブレンボのブレーキ+18インチの軽量STI製ホイール、レカロのバケットシートまで標準装備。輸入車を考えればリーズナブル。2.5リッターのAT仕様も選べ、レカロ抜きで422万1000円。