レベルファイブの新作 ヒットなのに値崩れしそう?

レイトン教授の図

レイトン教授やイナズマイレブンなど、次々とヒット作を生み出すレベルファイブ

レイトン教授シリーズ、イナズマイレブンシリーズなど、次々にヒット作を生み出し、今やゲーム業界の大注目メーカーとなったレベルファイブが、2010年12月9日に、ニンテンドーDS用新作RPG、二ノ国 漆黒の魔導士(以下ニノ国)を発売しました。ゲーム中に出てくるアニメーションパートは、となりのトトロや崖の上のポニョなどで有名なスタジオジブリ(以下ジブリ)が担当して話題性も十分。好調なスタートを切ったと思いきや、それがどうも店頭で値崩れの動きがあるようなのです。

ちなみに、初週販売本数は約17万本。この17万本という数字は決して低いものではありません。すでにファンがついている続編ものと違い、新作はCMをバンバン打っているようなものでも発売初週で数万本というゲームは珍しくなく、17万本はむしろヒットの部類です。

しかし、店頭販売価格は既に下がりつつあります。例えば、オンライン通販サイトのAmazonでは、2010年12月20日現在で定価6,800円が33%OFFの4,537円。しかもこのままいくと年明け頃にはさらに大きく下がっている可能性すらあります。何故こんなことになっているのか。実は、丁寧に考えると、ゲーム業界の色んな問題と密接につながって引き起こされている状況であることが分かります。

17万本売れたけど、43万本余ってる

モンハン3の図

Wiiで発売されたモンスターハンター3でも、過剰出荷による値崩れがありました。

まず、ニノ国が値崩れしそうな理由からいきましょう。これは簡単です、出荷が多すぎるんです。ニノ国の初回出荷は60万本あったと言われています。単純に60万本出荷して17万本売れたら、市場にまだ43万本も残っていることになります。

ジブリを起用していることからも分かる通り、ニノ国はライトユーザー、ファミリー層がコアターゲットで、この層は必ずしも発売日に購入するとは限りません。また、クリスマスのプレゼント需要だって狙える商品ですから、初週だけでなく、これからも伸びしろは十分にあると考えられますが、それでも一時的な在庫としてちょっと多すぎます。

みんなでゆっくり時間をかけて売っていけばいいのですが、どうしても先に安く処分してしまおうというお店が出てきます。そうすると、チキンレース状態になって、値段が下がって流通全体が損をしながらゲームを叩き売るという状況が発生します。これが値崩れしそうな理由です。

これだけならよくある話なんですね。記憶に新しいところでは、2009年にWii用タイトルとして発売されたモンスターハンター3(以下モンハン3)でも似たようなことが起こっています。ただ、過剰出荷の理由が、モンハン3とはちょっと違うようです。