1つの区画に2棟のモデルハウス
1区画にモデルハウスを2棟建てることで、狭小住宅についての設計の提案や工夫がより反映される。写真は埼玉県越谷市の「新越谷展示場」のモデルハウス
ただ皆さんもご存じなように、展示場のモデルハウスというのは、どの建物もやたらと大きくて豪華なものばかり。私たちの住まいに関するイメージと大きく異なる場合が多いようで、あまり親切とはいえませんよね。
ポラスグループのモデルハウスでは、1区画に2棟のモデルハウスを建てることで、狭小敷地における設計やデザインの手法を、私たちにわかりやすく説明するよう努力しています。こんな取り組みは、私たちにとっては親切で好感が持てます。
さて、ポラスグループの注文住宅事業は、「ポウハウス」(主力商品で和のデザインがベース)、「北辰工務店」(昔ながらの「棟梁」が建てる住宅のイメージ)などいくつかブランドが分かれています。
8年連続GD賞受賞などデザイン性も進化
基本は木造軸組工法。ですが独自に「ポラス暮し科学研究所」という研究機関を持ち、耐震性や長期耐用などの工夫を行っており、そうした部分で「ハウスメーカー的な側面が感じられます。例えば「サステナブルシステム」が、国土交通省の「平成20年度(第2回)超長期住宅先導的モデル事業」として採択。こうしたことは大手のハウスメーカーでもなかなか難しいことで、技術や信頼性を裏付けるものの一つといえそうです。
また、近年はデザイン面でも随分と向上しました。特徴的なのが8年連続のグッドデザイン賞受賞。「アルジール」「和美庵(わびあん)」(いずれも2007年度)という商品が代表例ですが、こうした面でも単なる地域ビルダーの枠組みには収まりきらない実力を感じさせます。
先ほど紹介した1区画に2棟のモデルハウスは、「アルジール」と「和美庵」の二つのタイプを建てているケースが多いですね。次のページでは分譲住宅事業のほか、プレカット事業についてご紹介しましょう。これらもポラスグループらしさがよく表れています。