フードバンクってなに?
企業が食品を集め、フードバンクに寄付をするフードドライブも行われています(カーブスジャパンにて)
いただきものの乾物や缶詰、植物油、調味料。ありがたいけれど、使い切れない! そんな食品が眠っているお宅はフードバンクに寄付してみませんか?
フードバンクとは、包装の傷みや、規格外品など、品質上は問題がなくてもやむなく廃棄しなければならない食品を寄付し、福祉施設や団体など、食品の支援を必要とする人たちに再び分配する活動です。
食品ロスを有効に使う取り組み
こう書くと「不況なのに、そんなに食品があまっているの?」と不思議に思う方もいるかもしれませんね。食料自給率40%の日本ですが、その一方で、食品の廃棄率は25%とも30%ともいわれます。まだ食べられるのに捨てられる食品は「食品ロス」と呼ばれ、食品関連会社や一般家庭からの食品ロスは500万トン~900万トンにのぼるといわれるのです。なぜ食べられるのに、捨ててしまうのでしょうか? 大きな理由の1つに、食品の安全性を保つことがあります。
たとえば、運ぶ途中で何かの拍子で段ボールがぬれてしまった、あるいは衝撃を受け中の缶詰の端が曲がってしまった。そういった程度でも、事故扱いとなり、その食品は箱ごと廃棄されてしまいます。もちろん、それは食の事故や事件を防ぐ上で必要なことです。でも、中身はまったく変わらない。そう思うと、仕方がないけれど、やはりもったいないですよね。
フードバンクにはそういった食品を中心に米や乾物、缶詰などの常温品や冷凍、冷蔵品など様々な食品が集まってきます。条件付きで生鮮食品を受け付けている団体もあります。自治体などが災害時の備えとして備蓄している非常食を数年に1回交換するときなどに、倉庫にあった非常食が寄付されることもあります。
賞味期限切れの食品は受け付けていませんが、あらゆる食品を受け付けているといっても過言ではありません。集まった食品は倉庫や冷蔵・冷凍庫で保管し、一定のルールの下、生活に困窮している家庭や支援する団体、福祉施設など、様々な事情で食品の寄付を受ける団体などに、寄付されます。炊き出しとして活用されることもあります。
フードバンクはどうやって生まれ、どんな展開をしているのでしょう? >>