ツアープレーヤーに評価されるフォージドアイアン
ガイド:「ナイキ VR PRO コンボ・アイアン」は、上の番手をポケットキャビティにしたモデルですね。川口:日本モデルは、3番から6番アイアンがポケットキャビティ形状で、その下の番手からスプリットキャビティ(ハーフキャビティ)形状になっています。
「ナイキ VR PRO コンボ・アイアン」も、タイガー・ウッズが使用するアイアンがベースになっていて、その上で、やさしさを求めたモデルになっています。
「ブレード・アイアン」と「コンボ・アイアン」のフェース面の大きさはほぼ同じ。すっきりとした形状で、上級者にも違和感なく構えられます。
「コンボ・アイアン」は、ポケット形状を採用したほかにも、ソール幅を少しだけ広く、ほんの少しオフセットをつけて、ボールのつかまりを良くしています。
メジャー優勝経験者であるジャスティン・レナードは、構えた感じや打感は、これまでのマッスルバックと変わらないのに、やさしく、ボールが高く上がると評価しています。
クラブを変えたくないツアー終盤戦でも、ロングアイアンを中心に「VR PRO コンボ・アイアン」に変えるツアープレーヤーが多く存在しています。
ガイド:この2モデルは、非常に細かくスコアラインが入っていて、特徴的です。
川口:今年(2010年)から、溝(スコアライン)の規制が入り、いわゆる角溝などが禁止されました。そこで、これらのモデルでは、スピンコントロール性能を高めるために新開発の溝「X3Xグルーブ」を採用しています。
「X3Xグルーブ」は、従来のグルーブより細く&狭い溝幅で、ボールと接触する溝容積が21.5%(ナイキ社比)大きくなりスピン量を確保します。溝に深さがあることも特徴で、特に雨天時や朝露などの悪条件下でも、深い溝が水の通り道となり、ボールコントロールがしやすい設計になっています。こちらも、ナイキツアープレーヤーにとても好評です。
現在、「SQ」ブランドで販売している日本人のために開発したやさしい鍛造アイアン「SQ マッハスピード フォージドアイアン」もアベレージゴルファー中心に、高い評価をいただいています。
ボールが上がりやすく、ミスにも強いモデルです。
これらのモデルは、日本企業が管理する鍛造製法したからこそできたともいえます。
高精度の鍛造技術が、こうした性能面を実現してます。日本のゴルファーは、特に鍛造製法へのこだわりが強いですが、そうしたユーザーも満足できる品質になっています。