その4:開放された「軒下」に飛びついたのは……? 

軒下土地

軒下土地でも活用できます

切り欠いたようなビルの一角部分です。当初は何か意図があっての設計だったのでしょう。しかしその後は利用されず、まるで「軒下」のような土地が余っていました。「活用の方法はないだろうか……」とオーナーは模索。着目したのはお昼休みの時間、周囲のオフィスなどから溢れ出てくる人々の姿でした。「昼食ニーズ」です。

「移動式のランチワゴン車をここに置きませんか」と募集したところ、すぐに借り手が決まりました。ワゴン車のオーナーによると、「以前からこの付近で営業したかったがよい場所が無く、路上で店を開くと警察などから注意を受けてしまう。でもここならば安心。今回の呼びかけはとてもありがたかった」とのことでした。


その5:曲がった路地の奥に秘められた有効空間 

こちらは狭小地・変形地ではありませんが、同じように不利な条件の土地を上手に活用した事例です。

路地の奥

曲がった路地の奥でも活用

この土地は賑やかな駅前の街の中に、ポツンと残された空き地です。オーナーは「駐車場にしようか」と考えましたが、広い駅前通りから入る路地の先の角がきついクランクになっていて、車が出入りしにくいことがわかりました。ドライバー達に利用を敬遠されてしまいそうです。

一方、付近の路上を見ると、通勤の人々などが停めた自転車が溢れかえっています。行政がそれらの取締りを強化するというニュースも聞かれます。
そこでオーナーは、「自転車用パーキング」で活用することにしました。

決断は正解でした。あとから調べると、仮にこの土地が、車での進入が楽なものだったとしても、付近にはもっと立地がよく出入りの便利なライバル駐車場の計画がいくつも持ち上がっていたのです。とてもそれらとの競争には勝てなかったでしょう。
自動車が厳しければバイク、あるいは自転車……。周囲のニーズを考えながら、同じパーキングでも「何を停めてもらうか」を柔軟に考えると、活路を見出すことができます。

なお、自転車用パーキングは、数を稼げる業態です。たとえ売上は1日1台分スペースあたり200円といった程度であっても、50坪もあれば100台以上を収容できます。稼働率によっては、自動車用駐車場よりも収益が伸びる場合があります。
もちろん借上げてくれたり、運営を代行してくれたりする会社もあります。
自治体によっては放置自転車対策のために民間駐輪場の整備に対して助成金を用意しているところもありますので、問い合わせてみるのもよいでしょう。


その6:「自販機は?」、お洒落な街にレンタルショールーム 

三角地

三角地もお洒落に使えます

狭小な敷地を活用したいオーナーからは、時々「自動販売機は見栄えがよくない。街の景観を大事にしたい」という声も聞かれます。その場合、「レンタルショールーム」という選択肢もあります。

透明で頑丈なケースの中に、広告主の商品見本がディスプレイされたり、パネルが置かれたりします。自販機スペース二つ分くらいのサイズが通常です。広告でありながら、看板、旗などよりもお洒落なところが持ち味です。表参道・青山・銀座・代官山・自由が丘・吉祥寺など、「お洒落」と言われるスポットで歓迎されているようです。


以上、狭小な敷地・変形敷地などでもあきらめないための「面白土地活用」のいくつかを紹介しました。

今後も新しいアイデアや事例が生まれましたら、ぜひ皆さんに紹介したいと思います。
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