普段よりもゆっくりとかみ締めたくなる

その他のカレーは、若干辛みがきいている。なかでも日替わりカレーは最も辛みが感じられるだろうか(といっても、辛さはかなり控えめですが)。酸味、甘み、辛み、旨みをバランスよく、適度に感じながら味わいたいワタシは、ガルマ、ガーンタに加え、日替わりカレーを組みあわせることが多い。添えるのは、ローティ&ターメリックライス。思い思いに味を混ぜながら、もぐもぐもぐもぐ……。ジャガンナートの料理を口にすると、普段よりも多く、しかもゆっくりと咀嚼したくなるから不思議である。
オリッサ州のお菓子

オリッサ州のお菓子。手前は「マンダー」、奥は「チェナーポダ」

デザートにも目を向けたい。ここでは、他ではあまり見かけないオリッサ州のお菓子たちに出合うことができることも特徴のひとつだろう。カッテージチーズ、レーズン、カシューナッツが入った、カルダモン風味のケーキ「チェナーポダ」に、ココナッツ、カッテージチーズ入りの揚げ饅頭「マンダー」。どちらもオリッサ州では人気のお菓子。日本人にとっては好みが分かれる味かもしれないが、食後の寛ぎのひとときを心地よく演出してくれるお菓子であることだけは間違いない。甘党なら一度は試したいデザートである。ちなみに、他にもインドでよく知られるお菓子、「ハルワ」「クラブジャムン」「キール」も揃う。

この店を薦めてくれたヨガ講師の友人は、このジャガンナートのカレーにやや物足りなさを感じたそうだが、ワタシは充分すぎるほど満足ができた。ランチではとくに満足度が高い。3種類のカレーセットであれば、サラダ、飲みもの、デザートがついて、980円。デザートやドレッシングにも気を遣い、丁寧に作られている。内容を考慮すると、価格はかなり良心的だといえるだろう。店を出るときの足どりも軽くなるわけである。

同じく野菜、豆料理のみを提供する仲御徒町の「ヴェジハーブサーガ」。こちらも最近では話題になっているが、料理人は中目黒の「シリバラジ」にいた方。さすがは鋭角的なスパイスがビシッときいた味を提供し、塩味もしっかり。興味深いお店だと思うけれど、個人的な好みとしては、なぜか「ジャガンナート」に足が向いてしまう。ジャガンナートの料理を口にした後は、なんとなく穏やかな気持ちになれるのがよいのだろうか。それと、入谷という古風な街並みが残る下町を、店を出た後についぶらりと散策したくなる、ということもあるのだが。

インド精進料理「ジャガンナート」
外観

入谷駅3番出口から徒歩6~7分

所在地:東京都台東区下谷3-1-25
TEL:03-3871-4950 
営業時間:11:00~14:30 17:00~22:30
無休

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インド精進料理「ジャガンナート」
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