照明・LED/照明・LED関連情報

中国・アモイ(廈門)の教育活動

先日、中国の経済特区の一つであるアモイ(廈門)で、講演を行いました。近年、地方都市の開発も進んでおり景観照明に関する需要も増えています。今回の受講生は大学の先生方が対象でしたが、照明への関心の高さを感じました。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

 

照明デザインの需要が高まる中国の地方都市 

講演風景

写真1.熱心に聞き入る参加者

先日、中国のアモイ(廈門)に行ってきました。アモイは中国大陸の中で台湾に近く、人口250万人を超える美しい湾岸都市です。中国に5つある経済特区の一つで、近年急成長している都市でもあります。

高層ビルが立ち並ぶ廈門島

写真2.高層ビルが立ち並ぶ廈門島

訪中の目的は、中国の建築家協会の要請で、アモイおよび周辺の大学で「照明」を教えている先生方を主対象に「照明のデザイン」について講演してほしい、という依頼があったからです。中国の依頼者側は、日本の照明デザインの現状について興味があるらしく、そのため私たちが実施したプロジェクトを中心にスライドを交えながら話をしました。

参加者は、大学の先生、中国国内と台湾のLEDメーカの方、合わせて約50名でした。大学の先生と言っても平均年齢は若く、中には大学生かなと思われるような方も少なくありませんでした。

実はこの企画、今年の1月にも上海で実施しており、その時も講演依頼がありました。そこでは約200名の参加者があり盛況でした。講演会は2日間に渡り行われ、1日目は中国の照明専門家が講師となり、2日目に私と韓国、中国の照明デザイナーがそれぞれの国の照明事情について話しました。講演が終わっても参加者からの質問が多くあり、中国での照明デザインの関心の高さに驚きました。

このような大学の教員向けセミナーは中国全土で行っており、今後は北京や西安、長春などを予定しており、次回は12月の初旬にニュージランドの照明デザイナーを招いて昆明でセミナーを行うそうです。

今日の中国は世界の不況を余所に好景気が続いており、GNPも増えて人々の生活が豊かになっています。特に大都市部の所得が高いため、そこに多くの労働者が集まっています。大都市は活気に満ちており、夜も街は明るく賑わいをみせます。特にLED照明による都市景観はカラフルでまるでラスベガスのようです。

大都市の活気は年々中規模の地方都市へと広がりを見せており、都市の景観照明に関する需要が高まっています。そのせいで中国では照明のデザインに人気があり、近い将来、大きなビジネスチャンスをつかむため、都市の景観照明を勉強している学生も増えているのです。

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