明るくて強い日の光が住まいに差し込むことによって、冬の間は気にならなかった壁の汚れが見えてしまいます。 |
アレ?
あの天井の梁の影の黒っぽさって、ほんとに影?
今回は、冬のあいだ閉め切った部屋で、黒ずみがちな壁紙、なかでも大半の住まいで採用されている「ビニールクロス」のお掃除法について、くわしくお話したいと思います。
この機にさっそく綺麗な壁を取り戻して、新しい季節を満喫しませんか?
「ビニールクロス」とは?
壁装材(壁紙・クロス)の種類はいろいろありますが(●All About[住まいの設備]「壁紙」の種類と特徴 基礎知識)、なかでも最も一般的なのが「ビニール(ビニル)クロス(壁紙)」です。原材料はポリ塩化ビニール。加工性が高い素材であるため、エンボス加工やプリント等、さまざまなヴァリエーションの商品があり、作業性も高く(張り易い)また比較的安価に供給されています。
さらに他の素材に比べ清掃性が高いという特性もあり、掃除のやり方には、それほどセンシティブになる必要はありません。
けれど床面などに比べて、面積も数倍広い壁・天井面は、なかなか掃除にあたる機会がないのが普通です。
いざ「掃除するにも……いったいどうすれば?」などと、手が止まってしまった経験のある方なども多いのではないでしょうか。
基本のお掃除の手順~「ビニールクロス」の場合~
壁紙のなかでも、「ビニールクロス」のお掃除は決して難しいものではありません。この機会にぜひ、覚えてみては?また、その人らしい手順や掃除頻度などもあると思いますので、いろいろなお部屋でなんどか繰り返して、ワザを自分のモノにしちゃいましょう。
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1.モヤモヤとした広い汚れ部分は、掃除機を当ててその部分のホコリを吸い取ります。目立つ汚れはそれだけでも7割がた綺麗になります。
2.壁面でも手の触れやすいところ、建具の取っ手(ドアノブ等の)近くや、スイッチ周辺はとりわけ汚れています。
家庭用中性洗剤と水、5:100ほどの割合で溶かした洗剤液を薄く塗布し、数分置いてから綺麗な雑巾やウエスで拭き取ります。
3.広い壁面全体を掃除する際には、2.で示した洗剤液を少し多めに用意し、また綺麗な雑巾やウエスも多めに準備します。
4.洗剤液に雑巾を浸してかために絞ります。その雑巾で壁面を軽く叩くように洗剤液を塗布、数分置いてから綺麗な雑巾をぬるま湯でよく絞ったもので、同じく叩くように洗剤液を拭き取っていきます。
※広い面を一度にやろうとせず、また雑巾が汚れたらその都度綺麗なものに替えて拭くのがポイント。
5.汚れた雑巾は適宜ぬるま湯で洗い、どんどん取り替えながら叩き拭いていきましょう。ゴシゴシ擦ると壁紙がよれたり、エンボスが汚く崩れることがあるので注意してください。
※また、水分が壁紙の継ぎ目に入り込むと、壁紙がはがれる原因になります。
6.終わりに水分が残っている部分を、乾いたウエスで拭き取ります。
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【注意】水を使った掃除が可能なのは、壁紙のなかでも「ビニールクロス」のみです。紙の壁紙や布(織物)の壁紙では色落ちやシミの原因になるので、このやり方は絶対にしないようにしてください。
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