Point3:釜の構造と素材の特徴を把握
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2006・春に登場した真っ黒の炭釜は、ボディ・内釜共にインパクト大でした(三菱電機) |
- ■構造による分類
- 厚釜
釜を厚くすることで、熱を蓄えて包み込むように炊き上げられます。厚釜の厚さの定義は明確には無く、機種により様々ですが、概ね2.3mm以上の厚みから「厚釜」と呼ばれている様です。
- 多層釜
7層・8層・9層と、層の数は機種によりいろいろ。多層の効果は、銅・金・ダイヤモンドなど、熱伝導率の高い素材を中や外側に使用することで、強い火力をより伝えやすくしています。
- 真空釜
真空層を持つタイプ。構造が魔法ビンと同じなので熱を逃しにくく、また熱自体を釜に奪われないため熱を早く内部に伝えることができるので、熱効率が高いと言われます。多層・厚釜に比べ軽いので扱いやすいのも長所のひとつです。
- 厚釜
- ■素材による分類
- 銅釜
Nationalが発売した、外側全面が銅色に光り輝く釜が代表的。よく使用されている鉄やステンレスより、熱伝導率の良い素材のため、多層釜にも銅が使われるケースが多くあります。
- ダイヤモンド釜
ダイヤモンドの微粒子で内釜をコーティグしている釜。ダイヤモンドは銅釜に比べて熱効率が約7,700倍あると言われています。「ダイヤモンドで炊く」と聞くとセレブなご飯を想像してしまうのは、ガイドだけでしょうか...。
- 炭釜
炭は、高い熱伝導率と強い遠赤外線効果があるので、短時間にムラ無く加熱することができるのが特徴。全体が炭でできている釜と、炭をコーティングしている釜があります。
- 土鍋
土鍋炊飯が流行っていることからも、土鍋の威力は皆さんご存知かと思いますが、土鍋は蓄熱性が高く遠赤効果があるため、ゆっくり熱が伝わり冷めにくいのが特徴です。
この他にも、銀・金など、熱伝導率の高い素材を釜に混ぜている釜もあり、各社釜の熱効率向上に取り組んでいるのがトレンドです。
- 銅釜
- ■内釜保証
- 釜に保証がついている機種があります。期間は大半が3年。釜は高価なパーツとなりますので、保証がついていると安心でょう。
以上が“釜”のチェックポイントです。それぞれの釜の特徴を理解しておきましょう。次ページでは、使い勝手に関するチェックポイントをみていきます。>>