決め手・その1/フィルタチェック!
空気清浄機の性能を左右するのは、フィルタ部分です。しかし、このフィルタの性能が一番理解しにくい部分でもあります。まずはフィルタ部分の構造を整理し、特徴を把握してみましょう。一般的な空気清浄機のフィルタは以下のとおりです。参考:TOSHIBA ※プレフィルタが最前面というのは共通ですが、その他のフィルタについての順番は機種により異なります。各社のカタログで確認して下さい。 ■プレフィルタ このフィルタで大まかなホコリを除去します。水洗いができるものが大半です。
■抗菌フィルタ 菌やウィルスの繁殖を抑制する成分を含んだフィルタで、これらを除去・除菌します。単独でなく集塵フィルタと一体になっている場合もあります。
■集塵フィルタ 最近は、クリーンルームなどで使用されているヘパ(HEPA)フィルタが主流となっています。また、集塵率の高いウルパ(ULPA)フィルタを採用している機種もあります。さらに、各社独自の技術でより集塵性能を高めています。
※HEPAフィルタとは...
JIS規格で、タバコの煙(0.3μmの粒子)を試験粉塵としてフィルタを1回通過させたときの集塵率99.97%以上のフィルタ
※ULPAフィルタとは...
JIS規格で0.15μmの粒子を試験粉塵としてフィルタを1回通過させたときの集塵率99.9995%以上のフィルタ
■脱臭フィルタ 活性炭によるものが一般的。その他に、光触媒やプラズマを利用した脱臭方法も採用されています。
フィルタの性能については、各メーカーの提示している数値を参考にする以外、目安はありません。しかし、「フィルタ単体の性能=空気清浄機の性能」ではないので、除去率などの数値は参考として捉えておきましょう。
最近のキーワードになっているのは「不活化」。ダニ・花粉などのアレルゲンをフィルタで除去するだけでなく、さらに活動を抑制する「不活化」がアピールされています。また、空気清浄機を通過する前に、空気中で汚れやアレルゲンをキャッチして除菌・抑制するというタイプもあります。花粉症対策を考えている人は、これらのタイプがおすすめかもしれません。
続けて、決め手・その2/気流チェック!>>をどうぞ