iPhotoは「みんなで楽しむ」写真管理・活用アプリケーション
写真画像を管理するアプリケーションと言うと、デジタルカメラから取り込んだ写真画像をアルバムに整理するだけで、どちらかと言うと無機質、おもしろみの少ない、操作が難しいなどのイメージを持ってしまいがちです。しかしこのiPhoto'11は、今まで画像管理アプリケーションを使ったことがない人でも親しみやすいアプリケーションになっています。さらに作品をアルバムに取り込むだけでなく、写真画像をみんなで気軽に楽しめる機能が充実しています。
大きな画面で「みんなで見る」
iPhoto'11は、今回のバージョンアップにより新しいフルスクリーンモードが搭載されました。このフルスクリーンモードでは、メニューバーも消えてしまい、モニタ画面がiPhoto'11のみとなります。iPhoto'11のフルスクリーン
これは、作業領域が広がることに加え、余分なものを表示させないことで、写真パネルのように表示でき、1枚1枚の写真画像をじっくり鑑賞することができます。
特に、プロジェクトの管理画面やフォトブックの作成画面など、画像管理ソフトとは思えない木目調デザインが現れます。
フォトブックの作成画面は背景が木目調
一人で作業している時でも十分楽しめる機能ですが、フルスクリーンモードで作業することで他の人に見られたくないデスクトップ環境も隠せたり、iPhoto'11に視点を集中してもらえますので、周りのみんなと写真画像を見ながらプロジェクトを開いたり、フォトブックを作成して楽しめます。
特に、パソコンの画面に慣れていない人でも、作業に「参加」できるインターフェイスは秀逸です。
テーマも増えて簡単に作成できるフォトブック
フォトブックを作成する時も、大画面でみんなと楽しみながら作成できると書きましたが、このフォトブックの機能も、iPhoto'11では進化しています。テーマと呼ばれるテンプレートには、すでにiPhoto'11で管理している自分の写真画像が表示されており、オートフロート機能を使うことで、簡単に写真画像が配置できます。
[オートフロー]1クリックで写真を数十ページに絶妙レイアウト
人物が入っている写真の場合は、自動的に人物を中心にトリミングをされた状態で配置され、人物の顔が綺麗な状態でフォトブックに配置されます。また、時系列で同じ日付の写真が同じページにまとめられるので、いつ撮影したかを思い出さなくても問題ありません。
背景色やフォント、レイアウトも変更可能ですから、「もうちょっと変えたい」という細かな希望もかないます。
見開きに渡るダイナミックなレイアウト。[ブックを購入]で注文するだけで本格的なフォトブックが手に入る。
iPhoto'11で作成したフォトブックは、デスクトップ上で楽しむだけでなく、実物のフォトブックとして注文することができますので、旅の思い出や結婚式の写真など、「手に取れる」フォトブックとしてみんなで楽しむことができます。
カレンダーやカードの作成も簡単に
iPhoto'11では、カレンダーやカードの作成も簡単に行える様になりました。どちらも豊富なテンプレートに写真画像をはめることで、オリジナルのカレンダーやカードが簡単に作成できます。カレンダーのテンプレートも非常に見栄えが良く、プロが作ったカレンダーと思える程、質が高いものです。
毎年オーダーしているiPhotoカレンダー。質がいいので使い終わったあともアルバムとして保存しています。
iPhoto'11では、iPhotoプリントサービスと呼ばれるこれらの機能を活用することで、カードやカレンダー、または写真プリントとして、パソコンを持っていない人へも写真画像を見せることが簡単にできます。
次のページでは、驚きの進化を遂げたスライドショーについて、ご紹介します。