激動の時代の最中に登場した渾身の一台


気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はこれからの季節にピッタリな三菱アウトランダー(現行)をご紹介したいと思います。トヨタハリアー(現行)や日産ムラーノ(旧型)よりは少し小さくて、日産エクストレイル(現行)よりは大きい、そんな絶妙サイズ。また、プレミアムSUVを標榜するハリアーやムラーノほどインテリアの高級感はないものの、エクストレイルよりも乗用車的という、これまた巧みなポジショニングです。

三菱アウトランダー フロント

同社のエアトレックの後継モデルですがエンジン、プラットフォーム、ミッション、サスペンションといずれも新開発されたもの。エンジンは2.4Lながらレギュラーガソリン仕様です

デビューは2005年10月。その直後の11月にダイムラー・クライスラーとの資本関係が解消され、さらに12月には2006年からのWRC撤退を表明したという三菱自動車の激動の時期に登場しました。だからと言うわけではないですが、エンジンやトランスミッション、プラットフォームはすべて新開発という気合いの入りようです。例えばアウトランダーがランエボ同様にアルミルーフを採用しているなんて、ご存知でした?

ちなみにこのアウトランダーはPSAプジョーシトロエン社にOEM供給されていて、プジョーでは4007、シトロエンはCクロッサーとして販売されています。今年からは三菱とPSA両社の合弁会社がロシアでこれら3台の生産を開始するなど、グローバルカーとして成功しています。

三菱アウトランダー リア

上下分割タイプのリアゲート。燃料タンクの薄型化などでラゲージフロアの地上高を600mmと低くし、荷物の積みおろしを容易にしています。ラゲージ容量は5名乗車で774~882L(セカンドシートのスライド位置による)

つまり、SUVとしてはかなり優秀だと言いたい訳なんですけれど、さすがに寄る年波には勝てず、ジリジリと値を下げてきました。新車時価格は235.2万円~266.7万円でしたが、原稿執筆時点での最安値は100万円を切るか切らないかまでに落ちています。とはいえ、これから冬を迎えるにあたって需要が増えそうですから、おそらくこのまましばらく待っても相場の変動はほとんどないでしょう。ですから買うなら今!なのです。この冬は、コイツでガンガン遊びに出掛けちゃうのが正解です。

エンジンはレギュラーガソリン仕様の2.4Lのみ。ミッションは6速に切られたCVTを搭載します。デビュー時のグレードはMとGの二つで、いずれも4WDでしたが、途中からエアロパーツをまとったローデストや、2WDモデルも追加されるなどバリエーションが豊富になりました。さらに2010年1月からは2Lエンジンとなり、エコカー減税対象にもなっています。

最初は5人乗りモデルと、ラゲージに3列目シートを用意した7人乗りモデルがありましたが、年々7人乗りの比重が増えて、現在では7人乗りのみです。3列目を備えていないライバルたちへの差別化ということなのでしょう。

この3列目のシートは長距離を、ましてやウインタースポーツを楽しむためにドライブするときにはオススメしません。ただ、床下に収納される簡易タイプですから、積載時に邪魔にならないので、いざという時に便利です。

アウトランダーの魅力を、次ページでさらに詳しく見ていきましょう。