激動の時代の最中に登場した渾身の一台
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はこれからの季節にピッタリな三菱アウトランダー(現行)をご紹介したいと思います。トヨタハリアー(現行)や日産ムラーノ(旧型)よりは少し小さくて、日産エクストレイル(現行)よりは大きい、そんな絶妙サイズ。また、プレミアムSUVを標榜するハリアーやムラーノほどインテリアの高級感はないものの、エクストレイルよりも乗用車的という、これまた巧みなポジショニングです。
同社のエアトレックの後継モデルですがエンジン、プラットフォーム、ミッション、サスペンションといずれも新開発されたもの。エンジンは2.4Lながらレギュラーガソリン仕様です
ちなみにこのアウトランダーはPSAプジョーシトロエン社にOEM供給されていて、プジョーでは4007、シトロエンはCクロッサーとして販売されています。今年からは三菱とPSA両社の合弁会社がロシアでこれら3台の生産を開始するなど、グローバルカーとして成功しています。
上下分割タイプのリアゲート。燃料タンクの薄型化などでラゲージフロアの地上高を600mmと低くし、荷物の積みおろしを容易にしています。ラゲージ容量は5名乗車で774~882L(セカンドシートのスライド位置による)
エンジンはレギュラーガソリン仕様の2.4Lのみ。ミッションは6速に切られたCVTを搭載します。デビュー時のグレードはMとGの二つで、いずれも4WDでしたが、途中からエアロパーツをまとったローデストや、2WDモデルも追加されるなどバリエーションが豊富になりました。さらに2010年1月からは2Lエンジンとなり、エコカー減税対象にもなっています。
最初は5人乗りモデルと、ラゲージに3列目シートを用意した7人乗りモデルがありましたが、年々7人乗りの比重が増えて、現在では7人乗りのみです。3列目を備えていないライバルたちへの差別化ということなのでしょう。
この3列目のシートは長距離を、ましてやウインタースポーツを楽しむためにドライブするときにはオススメしません。ただ、床下に収納される簡易タイプですから、積載時に邪魔にならないので、いざという時に便利です。
アウトランダーの魅力を、次ページでさらに詳しく見ていきましょう。