住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのポイント

快適な家をつくる7つの基本ファクター(3ページ目)

快適な家をつくるためには、さまざまな項目を解決していかなければなりません。今回はそんなさまざまな項目の中の基本的な部分について解説していこうと思います。特に熱や風や音など目に見えない要素は、慎重に考えていく必要があります。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

7つの基本ファクターを詳しく解説!4~7

4.窓の目的は3つある
窓には視認・採光・通風の3つの目的があります。部屋の用途に合わせて窓の目的を明確にすることです。そうすることでガラスの種類も変わってきます。もちろん、大きさや取り付ける高さも違ってきます。


5.熱は検討しましたか?
壁の中に断熱材を入れるのは空気を動かさないためです。空気を拘束する断熱材にはさまざまあります。一般的にはグラスウールです。壁の中ばかりではなく、窓ガラスの検討も大切です。
夏:冷房時(昼)に外から入ってくる熱

夏:冷房時(昼)に外から入ってくる熱

冬:暖房時に外へ逃げてしまう熱

冬:暖房時に外へ逃げてしまう熱



 
6.風は検討しましたか?
人間が暑い寒いと感じる温度のことを体感温度といいます。温度と気流の風速が特に影響を与えます。この2つの調整をするのが風通しです。間取りを考えるときは「風の道」をつくっておくことです。


7.音は配慮しましたか?
音や熱は個人差があり、トラブルにもなりやすいファクターです。音は外から入ってくる音もありますが、自分の家から出す音もあります。音には敏感な人は十分に対策を講じておくことです。ちなみに一般の窓にさらに内窓をつけると、近くに道路などがありうるさい所でも、日常生活で望ましいと言われる40dBまで抑えることができます。


ガイド佐川のワンポイントアドバイス

家づくりは安心安全で災害から人を守ることが第一です。したがって構造などの躯体がもっとも重要なことはみなさんおわかりのことと思います。
今回解説した7つの基本はそういったハードな面ではなく、ややソフトな面やコストにあまり左右されない、少しの工夫や配慮で快適な空間が得られることのファクターをあげています。特に熱や風や音の問題は目に見えない要素なので、十分検討しておかないと後で施しようがなくなってしまうので注意が必要です。
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