頼みづらい時はどうする?
気遣いを忘れずに丁寧に依頼してみよう
忙しそうにしている、言い出しづらい……etc。様々な理由で依頼をしそびれてしまうということもありますよね。もしかすると頼むこと自体が苦手で、いつも自分で仕事を抱えてしまうという人もいるかも知れません。頼みづらいという悩みを解決するには、テクニックの前にマインドの部分を改善しなければいけません。
皆さんは、魔法のランプから出てきた魔人が願いを叶えてくれるというストーリーをご存知ですよね。羨ましい話だと思うかも知れませんが、主人公はちゃんとランプをこすって、魔人に願いを伝えたので願いを叶えてもらうことができました。もし、こすらずにお願いしてしまったり、願いを伝えることを躊躇したとしたらどうだったでしょうか。桃太郎だって、犬やきじにキビ団子をあげて鬼退治に行くことを頼んでいますね。ランプをこすることや、キビ団子をあげる部分は、皆さんが普段構築している人間関係であったり、頼むときに相手を気遣うセンテンスにあたります。
依頼を断られるケースを見てみると、唐突に頼んでしまったり、「今ちょっと大丈夫ですか?」「お忙しいところスミマセン!」といった一言を忘れてしまったり、頼むばかりで自分は引き受けていないなどの原因が隠れています。タイミングや、頼み方など相手への気遣いを忘れずに、丁寧に頼む。依頼に対する苦手意識がある方は魔法のランプを思い出して行動してみてください。
依頼を承諾してもらうテクニック
承諾率を上げるためにも数字は有効
依頼を断られてしまった時や、ぜひ承諾してもらいたい案件の場合に使える頼み方のテクニックとして、数字を使うという方法があります。数字を提示されると、依頼を受けるかどうか判断をする時に、感情だけでなく論理で考えるので依頼が正当なものであれば承諾率を上げることができるでしょう。心理学的にも数字を提示されることで説得されやすくなるという傾向がります
例)
× すごく忙しくて対応が大変だったんです。明日は応援の人員をお願いします
→どのくらい忙しいのかが具体的にイメージできない。場合によっては本人の主観、わがままという印象を持たれてしまう場合も。
○ 来場者が予想の2割増だったので、10分以上お待ちいただいたお客様が
50名を超えました。明日は応援人員を2人増やしていただけますか?
→具体的にどんな状況だったのかがイメージできる。客観的な視点からの提案という印象。
「理由」「相手のメリット」を加えると納得しやすい
依頼する時に「理由」を付け加えるというテクニックも有効です。心理学の実験では、付け加える理由が正当な理由でない場合でさえ承諾率が上がることが確認されています。さらにダメ押しをするのなら、相手のメリットを提示するという方法はいかがでしょうか。
例)
×すごく忙しくて対応が大変だったんです。明日は応援の人員をお願いします
○ 来場者が予想の2割増だったので、10分以上お待ちいただいたお客様が50名を超えました。人員を2人増やしていただければ機会損失が解消され、利益率を8%上げられます。明日は応援人員をお願いします。
伝え方を考えないで依頼してしまうと、承諾されないだけでなく「わがまま」や「愚痴」のように聞こえてしまうことも。ビジネスだけでなくプライベートでも「依頼する」というシーンは少なくありません。苦手意識がある人は、外国語を丸暗記する感覚で依頼のパターンを覚えてしまうことをお勧めします。