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デザイン抜群のZ4が100万円台前半で狙える(2ページ目)

中古車になっても古くさく見えないというのは、中古車を選ぶことにおいては大変重要なこと。クリス・バングルの才能がふんだんに発揮されたBMW Z4などはその好例でしょう。しかも、100万円台前半で十分狙えるほど安くなっているのです。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

BMWとしての走りにこだわったオープンカー


Z4のプレスリリースは、いきなりこんな言葉から始まっています。「BMW Z4は本気のクルマです。BMWのロードスターは、見た目だけでなく走りがどうであるかが重要なのです」と。Z4は3シリーズ(旧型:E46)をベースに開発されましたが「3シリーズ クーペよりもさらにダイナミックなハンドリングを目指して変更しています」と言い切ります。

BMW Z4 インパネ

他のBMW車と違うデザインなんだけれども、間違いなくBMWの車であると一目で分かるインテリア。このあたりも未だに新鮮なデザインですね

そのハンドリングには、BMWとして初めて、油圧式に変わって電動式のパワーステアリングを採用しました。カーブを曲がりきるとステアリングはスムーズに中心位置に戻り、またダイナミックドライブコントロールでスポーツモードを選ぶと、アシスト量をワザと下げてくれ(つまり、重ステになって)、車を操っている感をよりダイレクトなものに演出してくれます。

ちなみに、この頃からBMWはランフラットタイヤを装備し始めました。当時でこそ硬めの乗り心地が不評でしたが、最近は随分改良が進んだと思います。私の愛車・BMW1シリーズもランフラットなのですが、2年ほど前に変えたら、乗り心地がかなりよくなりました。中古車でZ4を買うなら、最新のヤツに変えてみるチャンスです。パンクをしてもガソリンスタンドまでたどり着けるだけでなく、特にコーナリングでは路面に吸い付いて走るような感覚が、普通のタイヤより増す感じで良いですよ。

BMW Z4 シート

2.5iと3.0iは電動シートが標準(2.2iはオプション)で、3.0iはシートヒーターも備わります(他はオプション)。本革シート仕様もありましたから、プレミアム感を狙うならこちらを

装備面ではこのほか、全車にDTC付きDSCを標準装備しています。DTCとはダイナミック・トラクション・コントロールでのことで、DSCはダイナミック・スタビリティ・コントロールのこと。少々乱暴な言い方をすれば、車の横滑りを車がすべて防ごうとすることもできるし、ドライバーの力量を使うことも出来ますよ、ってことです。確かにともに安全デバイスであることは間違いないのですが、すべてを機械任せにしたくない人にも対応してますってことでもあります。ややこしいですけど、BMWってそういうメーカーなのです。

いっぽうで、先に登場したライバルのメルセデス・ベンツがハードルーフなのに対し、Z4はクラシカルな幌を採用しています。ただし、畳み方に一工夫あって、ハードルーフのようにトランクの上部が開いて……という複雑な動作をせずとも、ヘッドレスト後方にキレイに収まります。3Lモデルはその動作が電動(2.5lと2.2Lはオプション)となりますが、それでもわずか10秒。これなら信号待ちの間でも慌てずに開閉できます。

ではZ4は今どれくらいの価格から狙えるのか。原稿執筆時点での最安値は109万円の2.2i(2004年式/7.4万km/修復歴なし)です。2.5lは118.9万円(2003年式/6.4万km/修復歴なし)、3.0i(AT)でも138.9万円(2004年式/5.6万km/修復歴なし)からと、随分とおいしくなってきました。何しろ、新車時価格は2.2iが398万円、2.5iが450万円、3.0iが555万円(ATモデル。SMGは560万円)。ざっと300万円前後は下がったことになります。

見た目だけでも、私としては十分買いのモデルです。加えて走る楽しさがあります。それが100万円台で狙えるのです。今すぐ手に入れて、秋の青空を存分に楽しみたいですね。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

【関連リンク】
カーセンサー

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