NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

セレナらしさを突き詰めた新型セレナ

5年ぶりにセレナがフルモデルチェンジを果たした。4代目は先代からの正常進化であることが伺えるが、アイドリングストップなど、時代の要請に即した新機構を意欲的に搭載している。燃費も欲張った新型セレナはライバルを圧倒できるか!?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

4代目へとスイッチ

フロントビュー

4代目となる新型セレナは、エコモデルチェンジを掲げてアイドリングストップ機構を搭載するなど、クラストップの15.4km/Lを誇る。ハイウェイスターのサイズは、全長4770×全幅1735×全高1865mm。価格は216万3000円~285万6000円。ライバルよりも少し割高感があるが、アイドリングストップの採用で競争力を高めたためだという

1991年にリリースされた初代セレナは、コンパクトなミニバンとして登場。当時、従来の商用ワゴン系から現在の乗用ミニバン系へと進化を遂げたモデルだった。2代目は「モノより思い出」を掲げて、いち早く両側スライドドアを採用するなど、現在のミニバンの定番を築き上げた。そして、先代セレナは5ナンバー枠をめいっいぱい使い切るような、室内の広さを最大限追求。先代ステップワゴンが低床と低重心で走りも追求し、ノア&ヴォクシーもサイズ追求というアプローチは取っていなかった。そのライバルを制したのは、やはり広さであったことは新型ステップワゴンをみても明らかだ。

アイドリングストップを採用

リヤビュー

標準車は先代よりも全長を5mm、全高を25mm拡大し、3ナンバーサイズのハイウェイスターは全長を30mm、全高を25mm大きくしているが、全幅は10mmアップにとどめている。サイドウインドウが大きく、ゆったり感を抱かせるデザインは健在だ

今回の「C26」型セレナは、1997ccエンジンと2WD、4WDともにエクストロニックCVTの組み合わせ。「20S」をのぞく全車にアイドリングストップを標準装備することで、日産の環境対応車の証である「PURE DRIVE」第4弾となる。アイドリングストップは、ベルト駆動式を採用するECOモーターで0.3秒というレスポンスの速さとスターター音のない静かな再始動性を実現しているという。また、マルチグラフィックアッパーメーターと呼ぶ、アイマスクのような個性的な形をしたメーターパネル内にはエコドライブ度が一目で分かるエコドライブナビゲーターやアイドリングストップタイマーなどが表示される。「エコモデルチェンジ」を標榜するだけあって、燃費向上への策が随所に散りばめられているようだ。

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