紅葉スポット 安曇野の美術館
■碌山美術館(長野 安曇野)~近代日本彫刻の開拓者、荻原守衛(碌山)の『女』はここに。
北アルプスのふもと、信州安曇野は自然にあふれたのどかな場所。アルプスから湧き出る名水で打たれた信州そばの名店も並ぶ、隠れたグルメスポットでもあります。また、この地域は「安曇野アートライン」と呼ばれるほど、美術館が多い地域でもあるんです。
この安曇野で生まれた彫刻家、荻原守衛(碌山)を記念して作られたのが碌山美術館。教会風のレンガ造りの本館をはじめ、美術館館内には2010年に没後100年を迎えた日本の近代彫刻の祖である荻原や、親友であった高村光太郎などの彫刻、絵画、書簡などが展示されています。
画家を志し、パリに留学していた荻原は、ロダンの「考える人」を見て衝撃を受け彫刻家を志すことに。そして、わずか30年という短い生涯のあいだに、情感あふれる作品を立て続けに発表し、以降の日本の近代彫刻に大きな影響を与えました。近代彫刻で初めて重要文化財にも指定された『女』は、荻原守衛(碌山)の生涯最後にして最高の傑作。
教会のような尖塔を持つ本館内、自然光にあふれ、ゆったりとした気分で『女』などの観賞できます。
守衛(碌山)は、安曇野の地で17歳のときに出会った女性、相馬黒光に生涯恋しつづけ、そして叶うことはありませんでした。『女』をはじめ、多くの彫刻作品のモデルが彼女であるといわれています。『女』のほかにも、美術館には彼女がモデルとされている作品が展示されています。あわせてじっくりとご観賞ください。
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住所:長野県安曇野市穂高5095-1
TEL:0263-82-2094
開館時間:
3月~10月:9:00~17:10
11月~2月:9:00~16:10(入館は30分前まで)
休館日:
5月~10月:無休
11月~4月:月曜、祝祭日の翌日、12月21日~12月31日
入場料:一般700円,高校生300円、小中生150円
公式サイト
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自然とともに、アートもたっぷりとお楽しみくださいね。