お気に入りのマンションを見つけたのですから、資金計画も手を抜かず、自分にぴったりのプランニングをしてください。住宅ローン完済時に「借金もなくなったけれど、貯蓄もゼロになった」ではあなたの将来は不安だらけ。将来の豊かな暮らしを見据えた資金計画を意識してください。
返済期間と購入予算
大切にしたいのは、自分の家計から無理なく払える「毎月返済可能額」
毎月返済額が固定されると、資金プランニングの方向性が明確になります。自分の毎月返済額を元に、金利が同じ場合で比較すると、借入額を多くしたいケースでは返済期間が長くなり、返済期間を短くしたいならば借入額は少なくなります。
(例1)毎月返済可能額10万円。金利2.5%(固定)の場合
返済期間35年⇒借入可能額2790万円
返済期間25年⇒借入可能額2220万円
返済期間と総返済額
返済期間を決める際、忘れてならないのが「総返済額」です。返済期間が長くなればなるほどトータルの返済額が大きくなり、その影響は絶大です。(例2)借入額3000万円。金利2.5%(固定)の場合
返済期間35年⇒毎月返済額107,248円 ⇒総返済額 約4505万円
返済期間25年⇒毎月返済額134,585円 ⇒総返済額 約4038万円
上記の例でわかるように、返済期間が長いと総返済額が多くなりますが、毎月返済額は少なくて済むことがわかります。家計から試算した毎月返済可能額が11万円であった場合に、提示された35年返済プランで契約してしまうと、25年返済プランと比べると総額が約467万円も多くなってしまうのです。その代わり、毎月返済額には余裕ができます。日々の暮しの余裕を優先するか、短期返済にこだわり総返済額を減らすことを優先するか、あなたの考え方が大切です。