新素材フォージドコンポジット!
この10月に、キャロウェイゴルフとイタリアの自動車メーカー、アウトモビリ・ランボルギーニが戦略的提携で合意というニュースが入ってきました。ランボルギーニといえば、83年の「カウンタック」などのスーパーカーで知られています。一見、意外な結びつきのように思われる両者ですが、この2社を結びつけるのが、新素材「フォージドコンポジット」。
両社が共同で開発したこの新素材「フォージドコンポジット」は、一平方インチあたり50万本以上の微細なカーボンファイバーが、乱層状に絡みあう先進的な複合構造素材。チタンの約3分の1の比重で、曲げに対する強度はそれ以上です。その強度と軽さの特性から、ランボルギーニのコンセプトカー「セスト・エレメント」のモノコックとサスペンションアームの素材に採用。車重1トンを切る驚異的な軽量化に貢献しました。
最先端の自動車開発に採用されるほどの素材をゴルフクラブに採用したのが、「RAZR HAWK」(レイザー ホーク)ドライバーをはじめとする、キャロウェイの新しいラインナップです。
新ブランド「RAZR」(レイザー)では、ドライバーとフェアウェイウッド。さらに「DIABLO Octane」(ディアブロオクテイン)ドライバーにも新素材「フォージドコンポジット」が採用されています。
中でも、「RAZR HAWK」ドライバーと、さらに上級者向きの「RAZR HAWK TOUR」ドライバーには、新素材の軽くて強い特性を生かした、「Forged Conposite」構造を採用。これは、ボディ部に「フォージドコンポジット」素材を用いることで、通常の半分近い厚みに。大幅な軽量化によって生まれた余剰重量をソールとヘッド後方に配置しています。
これによって、高打ち出し角でスピン量を減らす飛距離アップ弾道が実現する構造に。さらに、オフセンターヒットにも強くなります。まさに新素材があればこそ、実現した性能といえそうです。