欧州フォードのコンパクトSUV
日本のフォードブランドでは久しぶりのブランニューモデルとなるのが、コンパクトSUVのクーガ。ボディサイズは全長4445×全幅1850×全高 1715mm。エンジンは直列5気筒ターボの2.5Lで、5速ATとの組み合わせになる。価格は「Trend トレンド」が335万円、「Titanium タイタニアム」が378万円
しかし、そうはいっても2WDの設定はなく、インテリジェントAWDと呼ぶ4WDのみ。電子制御のアクティブオンデマンドカップリング機構を採用し、加速時、減速時には最大で前後50:50に配分するだけでなく、スタート時には最大10%のトルクを後輪に伝えることで、ホイールスピンを防ぐ。なお、坂道を一定速度で降りるヒルディセントコントロールなどは装備していない。BMWのX1のように、オフロード走行をある程度割り切ったシティ派SUVとは少し雰囲気が異なるものの、クロカン系SUVとも異なる4WDシステムだ。
デザインも見どころ
バンパーガードがSUVらしさを強調する。三菱のRVRのようにギュッと引き締まったデザインで力強いが、都会的な雰囲気も漂わせる。上級の「タイタニウム」には、デュアルエキゾーストパイプに加えて、18インチホイールを標準装着することでスポーティさを演出
クーガはデザインも見どころで、最近のコンパクトSUVの中でも存在感は十分に高い。キネティック・デザインと呼ぶフォードの新しい提案が具現化され、フロントマスクからサイドビュー、リヤまわりのデザインはなかなかエッジが効いていて、他のライバルとは違う雰囲気が漂う。
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