輸入車/注目の輸入車試乗レポート

新型コンパクトSUV、フォード・クーガ登場(2ページ目)

欧州フォード製としては久しぶりの日本上陸となるのが、コンパクトSUVのクーガだ。BMWのX1やVWティグアンなど強力なライバルがひしめく欧州コンパクトSUVに満を持しての投入となる。気になる走りと使い勝手についてレポートしよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

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エンジン

2.5Lエンジンは、ボルボでもお馴染みの直列5気筒ターボで、200ps/32.6kg-mに到達。抜きんでてパワフルではないが、必要十分以上のパワー&トルクで、モアパワーと思わされるシーンは少ない

運転席に座ると、アイポイントは少し背の高いワゴンという感覚で周囲を見下ろす感覚はあまり強くない。初めてのSUVとしてチョイスしても違和感は少ないはずだ。エンジンスターターがインパネの中央、オーディオ用モニターの上にあるのがユニークだが、操作にもそれほど慣れを必要としないから日本車からの乗り替えでも戸惑わないはずだ。また、電動パワステの採用に加え、スタンダード、スポーツ、コンフォートからチョイスできるのもこのクラスのSUVでは珍しい。

スポーティな外観を裏切らない走り

走り

SUVとしては軽快なハンドリングを楽しめる。ドイツフォード製らしく剛性感が高く、引き締まった乗り味だ

少し重めのアクセルペダルを踏み出すと、スムーズに発進する。5速ATは現在では普通だが、シフトマナーも標準的だ。ハンドリングも現在のコンパクトSUVとしてはスポーティといえるが、X1のようにSUVであることを感じさせないほどのフットワークとまではいえない。長所としては、ボディの剛性感が非常に高く感じられ、硬質な乗り味はいかにもヨーロッパフォードらしい仕上がりである点。

今回はワインディング中心の試乗だったが、急坂でもトルク不足を感じることはなかった。高速道路ではおそらく高い走行安定性を披露してくれるはずだ。回すほど楽しいエンジンという感じではないが、直列5気筒エンジンはパワー的にも十分だし、ターボラグの存在もそれほど意識せずに走ることができる。

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