エクセル(Excel)の使い方/関数・数式

条件を満たすデータの平均値を算出するAVERAGEIF関数(2ページ目)

Excel2007では、新しいワークシート関数がいくつか追加されました。この記事では、そのうちのひとつ、AVERAGEIF関数を紹介します。記事タイトルにもある通り、条件を満たすデータの平均値を算出できる便利な関数です。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド


Excel2007で追加されたAVERAGEIF関数

Excel2007では、関数名の末尾に「IF」が付いている関数として、新しい関数が1つ追加されました。その名もAVERAGEIF関数。関数名からもわかる通り、指定された条件を満たすデータの「平均値」を算出する関数です。

Excel2010で作成したAVERAGEIF関数の使用例を紹介しましょう。下図では、セルA16に入力された支店の金額データだけを対象として平均値を算出しています。金額の合計を「条件を満たすデータの件数」で自動的に割っている点がポイントといえるでしょう。このように、AVERAGEIF関数は、指定された条件を満たすデータの「平均値」を算出する関数です。
【Excel2010の画面】AVERAGEIF関数の使用例

【Excel2010】AVERAGEIF関数の使用例



セルB16に入力されているAVERAGEIF関数は、下図のような内容です。
セルB16に入力されているAVERAGEIF関数の内容

【Excel2010】セルB16に入力されているAVERAGEIF関数の内容



AVERAGEIF関数をExcel2003で開くとどうなる?

パソコンに「Microsoft Office 互換機能パック」がインストールされている場合、Excel2007で作成したブックをExcel2003で開くことができます。ところが、AVERAGEIF関数が入力されているブックをExcel2003で開いて再計算を実行すると、下図のようにエラーが表示されてしまいます。
ブックを開いたときに表示されるエラー

【Excel2003】ブックを開いたときに表示されるエラー

再計算が実行されると「#NAME?」が表示される

【Excel2003】再計算が実行されると「#NAME?」が表示される



もし、このような状況が発生した場合は、AVERAGEIF関数と同じ機能を、Excel2003で使用できるワークシート関数で実現することで対応できます。AVERAGEIF関数の機能は、「条件を満たすデータの合計」を「条件を満たすデータの件数」で割るわけですから、「SUMIF関数で算出した合計」を「COUNTIF関数で算出したセルの個数」で割ることで実現できます。

下図は、先ほどのAVERAGEIF関数の例を、Excel2003のワークシート関数で書き換えたものです。
【Excel2003の画面】AVERAGEIF関数をExcel2003で使用できるワークシート関数で書き換える

【Excel2003】AVERAGEIF関数をExcel2003で使用できるワークシート関数で書き換える



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