1、一人暮らしの不便がなくなった

独り暮らしの不便も、最小限に。

独り暮らしの不便も、最小限に。

家事が重労働だった時代、男性が結婚する大きな理由の一つは、自分の身の回りの生活を快適に保ってくれる相手が必要だったことです。

しかし、家電製品の目まぐるしい技術進歩により、一人暮らしの不便さがなくなりました。今は、何でもボタン1つで、掃除や洗濯、暖房・冷房、食器洗いでもできるようになりました。これは、もちろん女性も恩恵を受けているところですが、確実に、親世代よりも、一人暮らしに困らない生活ができるようになりました。

また、平日の仕事が遅くなっても食事は、24時間オープンしているファミレスやコンビニによって、リーズナブルな値段で簡単に調達することができます。こういった生活面での環境の変化が男性の結婚観にも大きく影響しているといえるでしょう。

2、独身でも昇進に支障がなくなった

仕事ができれば、結婚の有無は昇進に関係ない。

仕事ができれば、結婚の有無は昇進に関係ない。

かつて多くの日本企業は、入社してから定年まで、解雇されない終身雇用制を採用していました。

その時代、転職をするのは珍しいことで、職を変えることは、一つの会社で継続して働き続けることができない人という烙印を押されかねませんでした。社員だけでなく、その家族と会社の関係も強く、「結婚していないと一人前じゃない」「独身者は責任感が足りない。信用できない」と見なされました。「結婚している」ことが、ある種の人間性を担保するような価値観があり、若いうちに結婚するのが常識でした。

そのため、独身者の出世は難しく、男性社員は仕事をする上でも、結婚へのプレッシャーを常に感じてきました。現在では、40歳で独身でいても何も驚かれませんが、その時代は、「結婚できないのは、人格か体かどこかに問題がある人」という偏見にもさらされました。

そして、変化は、1990年代初頭のバブル崩壊後に、起こりました。外資系企業の参入や国際競争を理由に、多くの日本企業は終身雇用制から能力主義へと傾いていきました。転職も一般的なことになりました。結婚しているか否かよりも、仕事への能力が優先されるようになったのです。こうして、職場での男性に対する結婚へのプレッシャーは、終身雇用の終わりと共に薄れていきました。