住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのポイント

住宅の設計ではじめに考えること

住まいをつくる上で1番大切なことは間取りをどうつくるかです。生活しやすいスッキリとした間取りをつくることも良いですが、そこに緩衝帯(バッファゾーン)を加えることでより生活が豊かになるのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

間取りが頭を悩ます?

住まいづくりの成否を握る鍵は間取りをどうつくるかです。もちろん依頼先や職人の技術力など、他にも検討しなければならないことはたくさんあります。しかしやはり家族がそこで何十年も過ごし、子供がその間取りによって生活環境がつくられることを考えると、やはり一番頭を悩ませるのが間取りなのです。これから家を建てる人へ少し視点を変えた「はじめに考えること」のメッセージを送ります。


関節が身体を動かす

人間の身体に例えると

人間の身体に例えると

間取りを人間の身体に例えて考えてみましょう。両足をアプローチ、胴体をリビング・ダイニング、頭はキッチンなどの水まわり、両腕は各個室とします。これらをつなぐのは関節です。頭(脳)から信号が送られ、関節がその信号を受けて手足を自由に動かしてくれます。関節が上手くつないでくれないと、それぞれの箇所が機能しなくなります。仮に関節と関節に程良い隙間がないと神経を圧迫して痛みを伴ったり、上手く動かすことができなくなってしまいます。

建築空間にも同じようなことが言えます。例えば玄関を入って真正面にトイレの扉があるとしましょう。一番パブリック性の高い玄関と一番プライバシー性の高いトイレが扉1枚で区切られていたらとても不安で落ち着きません。やはりそこには程良い距離間がほしいものです。

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