最適な角度からがんの大きさや深さに応じて陽子線を照射する為に、巨大な機器(ガントリー)が必要になります。
治療室奥の扉を開けると、そこには巨大な回転ガントリーがあります。上の写真は治療室と同じフロアから撮影したものです。あまりにも大きく、普通のカメラで全体像を一枚に収めるのは無理ですが、左隅の女性と比べてもらえれば、巨大さがイメージできるかと思います。
回転ガントリーを見上げてみました。同様に左下隅の女性から大きさをイメージしてみて下さい。
今度は見下ろしてみました。直径10メートルくらいはありそうです。この巨大な機器が、がん患者の治療のために回転するのです。
機器を回転させてもらいましたが、至近距離で回転しているので、離れていないととても危険です。
陽子線治療の装置は回転ガントリーだけでも十分巨大ですが、まだほんの一部です。他に陽子をつくる陽子ライナックや、光速の70%程度まで加速させる陽子シンクロトロン等も必要なのです。
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