塾通いにかかるお金は「車1台分」
中学受験を考えるときに、避けて通れない塾通いですが、最難関・難関校を目指して小学校4年から塾に通った場合の3年間の授業料などの合計額は約230万円(大手進学塾数社の平均値)。これに、通塾のための交通費や、中学受験の受験料も考えると、まさに「車1台分」。さらに、塾通いだけでは不安だと思い、家庭教師や個別指導を追加した場合には、青天井の世界。塾代を抑えるポイントは、志望校に見合った塾に通うこと。中堅校を志望しているのに、トップクラスの子と同じ塾に通い、同じことをやらせているケースが目立ちますが、中堅校合格をターゲットにしている塾に通えば、小学校4年で約30万円、小学校5年で約50万円、小学校6年で約70万円と、最難関・難関校をターゲットにしている大手進学塾と比べて割安です。また、中堅校を目指している場合には、学校の勉強をきちんとやっていれば、通塾は小学校5年からでも間に合います。
特に女子の場合は「勉強だけできればいい」という考え方の保護者は少なく、中学受験を意識しながらも5年まではピアノやバレエなどの習い事と両立させ、6年から受験勉強に専念させる家庭も多いもの。すべてを塾に捧げるのではなく、毎日の生活の中でやりたいことを見つけて、その一つに受験があるということでもいいのではないかと思います。
親が中学受験に熱くなりすぎて、結果的に大金をつぎこんでしまうケースも多いです。「大手進学塾の授業についていけなくなり、個別指導塾にも通って、そこで数百万円もかけたのに、結局は受験に失敗してしまった」など、親が冷静でないと、結果的に家庭が不幸になってしまうこともあります。