「決める」をやる
ガイド:起業したいと思っている人に足りないものは?菅原さん:「決める」ことです。自分に何が向いているのか探している人がすごく多いんですよね。でもね、探したところで見つからないんですよ。だから、「やる」と決めることが大事です。今やりたいということをやればいいのだから、踏み出しましょう。うまくいくかどうかはやってみないとわからない。ダメだったら違うことをやればいいんです。「決める」ことができないと、いつまでたっても起業はできませんよ。
ガイド:起業して立ち上げの段階の人へのアドバイスは?
菅原さん:目標を明確にすることですね。5年後、10年後の自分をすごく明確に・具体的にイメージしていれば、どんなに大変なことがあっても、乗り越えることができるんですよ。事業をやればつらいこと、大変なことがたくさん出てきますが、そればかり見ていたら挫折してしまいます。でも、将来の自分を思っていたら、大変なことはなくなるものなんです。
5年後の自分に手紙を書こう
ガイド:5年後の自分を明確に描くにはどうすればいいですか?
5年後の自分に手紙を書こう。
菅原さん:5年後の自分に手紙を書くといいですよ。手紙を書くときって、5年後の自分を想像するでしょ?そうすると、すごくリアルにイメージできるんです。そして自分に対して、ほめてあげることです。「よく頑張りましたね。5年後の自分は、年商10億円の会社を抱えて、今ごろ海外旅行で・・・」とすれば、具体的にイメージできます。もちろん、悪いイメージもない。すごくわくわくしてくるんですよ。そうすれば、実現していきます。
ガイド:1週間前に描いた5年後の自分と3日前に描いたものが違うのですが、それでもいいんですか?
菅原さん:それでOKですよ。その時その時で明確になっていればいいんです。むしろ、成長していくのであれば、描く自分の姿も変わってくるはずです。変わらないのであれば、それは自分が成長していないことになりますよね。1回明確にしたら「これだ」と固定させようとするから、「今、探してます」になってしまうんです。だから、今どうしたいのか?で決めればいいんですよ。
5年が先すぎたら1年でもいいじゃないですか。たとえば誕生日をきっかけとしてもいい。私も、3年前に5年後の自分に手紙を書きました。そうしたら、3年後には実現しましたよ。
とにかく手紙を書いてみることです。そうすれば、実現すると思いますね。
女性経営者の道を歩んでこられた菅原さんの願いは、都市だけではなくて全国各地に仲間ができること。女性が社会を支え作っていく流れができれば、もっと日本は良くなっていくのではないだろうか。
ただ、そのためには周囲の理解と、自分自身の意思決定が必要だ。特に地方では難しい点もあるが、それさえも乗り越えるだけのパワーを秘めた女性はたくさんいるはずだ。いたるところで女性経営者が活躍している。そんな日本は素敵だと思う。
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