テクノポップ/アーティストインタヴュー

BACK TO THE エイプリルズ(2ページ目)

CTO LAB.に続きエイプリルズ・インタヴュー第1弾! 結成時から最新作『BACK TO THE FUTURE MUSIC』について。スペインのLa Casa Azulの話も。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド


新宿JAM
 

ガイド:
90年代末、ネオ・ニューウェイヴとか呼んでいた人もいた新宿JAMを中心とした東京NEW WAVE OF NEW WAVEにもエイプリルズは絡んでいたんですよね? でも、エイプリルズはニューウェイヴというよりも、あくまでも渋谷系を継承したポップで、表現として電子楽器も積極的に使うのだと思うんですが、どうでしょう?

イマイ:
元々がスタンダードなバンド編成のギターポップバンドとしてスタートしたエイプリルズでしたが、月1くらいのペースで新宿JAMでライブをやるようになりました。それで、当時の新宿JAMはおっしゃるとおり、POLYSICSやMOTOCOMPO、SPOOZYSなどシンセを多用したバンドが多かったんです。なので、そういったバンドとタイバンを繰り返すうちに次第に電子楽器の魅力に取り付かれていったというのもありますね。

イグチ:
その後にUSAGI-CHANG RECORDSのアーティスト達と出会って、完全にピコピコの虜になりました。

BACK TO THE FUTURE MUSIC


ガイド:
いろいろとお伺いしたい事は他にもあるのですが、今年の1月にリリースされた最新アルバム『BACK TO THE FUTURE MUSIC』についてお伺いします。その前のアルバムは2005年の『SPACE DREAM BATHROOM』なので、かなり貯めこんで作られたのかなぁと。個人的にはエレクトロを通過したフューチャーポップの集大成という印象で、今年僕もヘビロテでした。

backtothefuturemusic

BACK TO THE FUTURE MUSIC

01. プロローグ
02. DRIVE MY CARPET
03. SHINE×SHINE×SHINE×SHINE
04. WOW!
05. BACK TO THE FUTURE MUSIC
06. ニュー・ユマ・スマック
07. ステンレスガール
08. PLAY’N LOUD
09. ボク宇宙
10. P.S. BOY MEETS GIRL
11. 楓ニュータウン

イグチ:
ありがとうございます!
「楓ニュータウン」や「P.S. BOY MEETS GIRL」とか比較的早い時期につくった曲も入っているので、4年間の新旧の曲の変化も含めて、楽しんでいただければうれしいです。

ガイド:
3曲目の「SHINE×SHINE×SHINE×SHINE」は、フランキー・ヴァリ(Boys Town Gangのカヴァーの方が有名)の「君の瞳に恋してる」ネタも入ったエレクトロディスコになっていますね。これは最初から確信犯的(笑)に作ったトラックなんでしょうか?

イマイ:
「君の瞳に恋してる」はもちろん僕も大好きですし、他にはABBAの「Dancing Queen」なんていう曲も好きなんですが、たまたま似てしまった・・・ということで。

イグチ:
たまたま似ることは"よくある"んですけどね。渋谷系に影響を受けたバンドですし(笑)。

ガイド:
タイトル曲の「BACK TO THE FUTURE MUSIC」は、ゼロ年代を通過して、音も分厚くなって、ラップも入り、でもやっぱりエイプリルズ的で・・・ライヴでも盛り上がりますね!

イマイ:
有難うございます。
この曲は今回のアルバムの中でも一番最後に作ったので、一番、今っぽさを感じてもらえる曲だと思います!
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