性感染症・STD/性器ヘルペス

性器ヘルペスの感染原因、その症状と薬(2ページ目)

性器ヘルペスの感染報告数は、女性はクラミジアについで第2位、男性では第3位と高い数値です。症状が数週間で消えてしまうため、治ったように見えますが、ウイルスは消えませんので受診と薬の処方を受けましょう。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

性器ヘルペスの検査

性器ヘルペスウイルスについては、現在、郵送検査はありません。医療機関(泌尿器科、性病科、産婦人科、皮膚科など)で検査を受けてください。

検査方法は、病状の出ている部位に綿棒のようなものをあててウイルスを採り(水分をぬぐい取るようなイメージです)、その中にヘルペスウイルスが含まれているかどうかを調べます。また、血液検査などをする場合もあります。

性器ヘルペスの治療

前述しましたように、ヘルペスウイルスの薬は、ウイルスが増えるのを抑えるという作用を持つ薬ですので、症状を抑えるだけで、体内からヘルペスウイルスを消失させることはできません。

現在使われている主な抗ウイルス薬は、バラシクロビル(製品名:バルトレックス、内服)アシクロビル(製品名:ゾビラックスなど、内服、塗り薬)、ビダラビン(製品名:アラセナAなど、塗り薬)があります。その他、痛み止めの飲み薬や、患部の痛み止めに局所麻酔薬の塗り薬(製品名:キシロカインゼリー、塗ってから5~15分ぐらいで効果があるようです)を使うこともあります。

その他、抗ウイルス薬を使って再発の可能性を下げることもできますので、詳しくは医師にご相談ください。

※抗ウイルス薬は、抗生物質よりかなり高額ですので、処方される薬と量にもよりますが3割負担であっても1週間分で5,000円ぐらいかかることがあります。
ジェネリック医薬品ですと安くなることがあります。医師、薬剤師にご相談ください(ジェネリックはどのくらい安いの?)。

性器ヘルペスの感染予防

性器ヘルペスウイルスの感染予防は、他の性病と異なり、患部が広がっている場合には、コンドームで防ぐことはできません。
症状が出ているなと思ったら性行為を避けるようにしてくださいね。

性器ヘルペスになったら、病院の先生と必ず相談して、自分の病気や病状について良く知るようにしてくださいね。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。

【参考リンク先】
性感染症報告数>厚生労働省 
最近増えている性感染症?淋病?>All About記事
最近増えている性感染症?クラミジア?>All About記事 
お薬の基本的な飲み方>All About記事
ピルのメリットデメリット>All About記事
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