食と健康/メンタルヘルスの食事・レシピ

うつが続くのはダイエットのしすぎかも?(2ページ目)

現代人に多い「うつ病」。うつ病は早期発見・早期治療が大切ですが、自分で気がつかない場合も多いとか。しばらくうつな気分が続いているあなた、もしかするとダイエットが原因かもしれません。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

うつ病の時には、セロトニンが不足気味

セロトニン
お肉や魚、乳製品などの動物性食品には多くトリプトファンは、含まれています。
うつ病に関わりの深い神経伝達物質の1つであるセロトニン。人体には約10mgのセロトニンが、そのうち小腸粘膜に約90%、血小板に約8%、そして約2%が脳内に存在しています。脳内の割合はごくごく少ないものですが、情緒を安定させたり、他にも食欲抑制、睡眠促進など、大きな役割を担っています。

うつ病の人は、脳内にセロトニンが少ない傾向があることから、現在の「うつ病」の治療薬にも、セロトニンの脳内濃度を高くキープするSSRI(SEROTONIN SPECIFICREUPTAKE INHIBITOR=選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが使われています。

このSSRIなどは、従来使われていた薬よりも、副作用は少ないとされていますが、嘔吐感や眠気、めまいなどの副作用がでる場合もあります。栄養の偏りなどが原因ではという心当たりがある人なら、薬を飲む前に、食事改善することが優先されるべきでしょう。

タンパク質が不足していませんか?

セロトニンは、人間や他の動植物のカラダに含まれる物質で、アミノ酸の一つトリプトファンから作られます。トリプトファンは、必須アミノ酸で、私たちの体内でつくることはできないので、食べ物で補給しなければなりません。主に肉・魚の赤身、乳製品、大豆製品などに多く含まれています。

必須アミノ酸は8種類ありますが、どれか不足していると、他のアミノ酸もうまく活用されないので、単独でとらずに、いろいろなアミノ酸をバランスよくとらなければなりません。

次のページでは、ダイエットで避けたい脂質や炭水化物とうつ病の関係をご紹介します。・・・・>>
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