唐辛子に含まれるカプサイシンは、脂肪燃焼を促します。 |
脂肪の燃焼を助ける成分
・緑茶・烏龍茶
烏龍茶に含まれるポリフェノールは、消化酵素の働きを阻害し、脂肪分が排泄されるように働きかけます。また脂肪分解酵素リパーゼを活性化させて、内臓脂肪を燃焼しやすくしてくれます。
・コーヒー・高級緑茶
コーヒーや高級緑茶に多く含まれるカフェインは交感神経の働きを活発にし、脂肪代謝を促します。
*カフェインは、抗不安剤や精神安定剤などの薬との飲み合わせで、薬効が弱くなる場合があります。
・唐辛子・キムチ
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、副腎皮質からアドレナリンなどの分泌を促して代謝を高める働きがあり、筋肉や肝臓にたまったグリコーゲンが分解され、体脂肪の燃焼が促されます。
・大豆・大豆製品
大豆や卵黄に多く含まれているレシチンは、内臓に蓄積されたコレステロールや中性脂肪を溶かして排せつしてくれます。
ただし、これらの成分の研究は、高濃度や高用量で行われた結果であるもの、また動物実験によるものも多く、実際に食べ物としてどれだけの量をとればよいのかは、個人差もあるでしょうから、明確に分かっていません。ただやみくもにとれば、また栄養の偏りなどから体調を崩すことにもなりかねません。
どんな油を使えばいいの?
油脂はとりすぎると確かに太ります。でもまったく油脂をとらない食事を続けていると、皮膚がカサカサしてきたりしますよね。ですから良質の脂質を適正にとるように心がけましょう。
脂質については、以前の記事にも詳しくご紹介しましたので、詳しくはそちらへ。
私のおすすめは、オリーブオイルやグレープシードオイルなど。酸化しにくく、血液中の悪玉コレステロールを減らす働きがある一価脂肪酸を多く含んでいます。
最近注目の茶油なども、中国では古くから健康的な油として知られ、オレイン酸やティーサポニンにより中性脂肪の低下などの作用があり、注目したい油ですね。
またEPAやDHAを含む魚類、α-オレイン酸の多いフラックスシードオイル、エゴマ油などのn-3系は、現代人に不足しがちですの、意識しておきましょう。
とはいえ,油はカロリーが高いので、やはりとりすぎないように。
運動も組み合わせて、バランスのとれた食事を
太りにくい食事のポイントをご紹介してきましたが、これだけでOKということは決してありません。運動しなければ、筋肉が衰え、基礎代謝が落ちてしまいます。運動して筋肉を鍛えることで、基礎代謝やDIT反応もアップするので、バランスのとれた食事とうまく組合わさることで相乗効果が得られます。ダイエットとして安易にご飯をぬけばよいと思っている人も多いのですが、筋肉をつくって運動をしても、炭水化物が足りないと、効率よく脂肪を燃焼させることができず、代謝を低下させることにもなりかねません。
やはり大切なことは、バランスのとれた食事と運動。これにまさるものはありませんね。
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