偏頭痛患者の3~5割はマグネシウム不足

偏頭痛がおきている時に、脳内のマグネシウムの濃度を測定すると3~5割の人が、通常の濃度より19%低いことが報告され、偏頭痛とマグネシウムが関係していることが知られるようになりました。

では、ミネラルの一種であるマグネシウムが不足すると、どうして偏頭痛がおきるのでしょうか?

マグネシウムは、カルシウムとはとても親密な関係で、コンビを組んで血管や筋肉、神経など、さまざまな細胞の緊張と弛緩のバランスを保つ働きがあります。もし脳内にマグネシウムが足りなくなると、カルシウムが細胞の中に溜まって、血管が緊張し続け、偏頭痛が起こりやすくなります。

また、マグネシウムが不足すると、ストレスなどの刺激で血小板が凝集して血管が収縮することで、偏頭痛が引き起こされることもあります。

マグネシウムを毎日摂取すれば、偏頭痛の頻度が減る??

アメリカの医学誌「Headache(頭痛)」に発表(1996年)された研究では、81人の偏頭痛患者を対象にした治験が行われ、1日600mgのマグネシウムを投与することで、偏頭痛の発作の頻度が約4割減少したという報告があるなど、近年マグネシウムの有効性が認められています。

厚生労働省では、1日マグネシウム所要量として成人男子で280~320mg、成人女子で240~260mgとしています。マグネシウムは、食事からでも摂れますが、現状ではほとんどの人が必要量の摂取ができていない状態です。

では、なぜ不足しがちなのでしょうか? それは、日本人の食生活が、戦後欧米型の肉中心となり、海草類や乾物などの摂取がへったこと、さらに白米、白砂糖、精製塩などの精製食品をとりがちになったため。また加工食品に含まれる添加物や、土壌・水質・大気汚染などによりマグネシウムが体内でうまく働かなくなるのだとも言われています。

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