雑貨/インテリア雑貨関連情報

飾っても楽しい、ビジュアルブック紹介(2ページ目)

じっくり”読む本”ではないかもしれないけれど、持ってて嬉しいビジュアルブックを紹介します。飾っても絵になる本です。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

Karl Blossfeldt

karl
どきっとするようなフォルム。


Karl Blossfeldt(カール・ブロスフェルト) は19世紀後半~20世紀のドイツの芸術学校教師。 科学者でもプロのカメラマンでもないのに、生徒への教育のために 植物を熱心に観察記録するあまり、こんな写真集ができたのだとか。 マニアックなお方です。植物オタクですね。 これは「The Alphabet of Plants」。この人の本は、こんな感じのが他にも何冊か出ています。 全て本物の植物の拡大写真。 まるで彫刻か建築を見ているようです。 不気味でなまめかしい曲線状のものもあれば、 きりっと直線的で、機械のような整然としたものもあったり。 植物の真実を目の前にすればするほど、謎は深まるばかりです。



Wallpaper City Guide

wall paper
wallpaper目線の東京が面白い。


頂きものの本ですが、CIBONEなどでも見かけます。 結構あちこちで売られているようですね。 イギリスの「Wallpaper*」誌とPHAIDONという出版社がコラボ して作った旅行ガイド。 世界各国の都市版がありますが、ただのガイドブックではなく、 デザイン重視、ビジュアル重視。見た目が全て!で訪問先をセレクト。 赤の表紙は「TOKYO」。 Wallpaper*ならではの視点がユニーク。 写真の撮り方が独特で、いつも目にしている風景も この本にかかるとスタイリッシュでハイセンス! 麻布十番温泉とか、東京ドームとか、新宿の目玉とか(西口の!)、 こんなだったっけ?という新鮮な驚きと発見があります。 ちなみに写真は駒沢公園の紹介ページ。



西舘朋央

 西舘朋央
この執念に頭が下ります。


ここからはリトルプレス。西舘朋央さんは個人的にイチオシアーティスト。 元々音楽制作会社で TVの挿入歌制作やイベントのディレクションなどをされていたそうですが、 たまたま訪れたイギリスで、落ちていたゴミを拾って日記のように コラージュしていたら、現地のアーティスト達と交流が広がっていったそう。 それがきっかけでアート活動を始めたんだとか。泥臭い感じがいいです。 くしゃくしゃの紙切れやちぎれた紐、汚れたダンボールなどをコツコツと地道に組み合わせ、 独特の西舘ワールドが完成!ゴミといえる素材がみるみる生まれ変わっていく。 まるで「シュヴァルの城」です。わら半紙風の、ちょっと粗雑なざらっとした紙に印刷された作品集「LOST PIECES 2004」。 タグやチケット、新聞紙、様々な素材の絶妙な配置が刺激的。 一見バラバラなコラージュの中に、ロンドンの日常が浮かび上がってきます。



POSTALCO

シンプルな表紙もきれい。
POSTALCO(ポスタルコ)は紙にまつわるものをデザイン・製作するブランド。 上質でベーシックな革小物やステーショナリーを製作する一方、 アートワークとして実験的な試みも常に行われています。 ここの企てには何か奇想天外なワクワク感が含まれていて、 いつもノックアウトされるのですが、 このミニブックもそう。シリーズで既に4冊発刊しています。 私が持っているのは「SIGNS」と「RECIPES」。 「SIGNS」では、世界の街のあちこちで見かけた、手書きの”忠告”や”お知らせ”を収集。 人間の書いたものは個性的で感情豊か。 どこかすっとぼけた風情があって、 ほっとけないのです。 「RECIPES」は使い古された料理ブックやレシピのメモなどを 集めたもの。料理することへの愛情がじんわり詰まった、 人の温かな気配を感じる本です。



ANTTI NURMESNIEMEN PIENI KIRJA

 antti nurmesniemen
ハードカバーで琺瑯風の質感。


北欧雑貨をメインに扱うCINQbiotopeが共同で作り上げた 「アンティ・ヌルメスニエミについての小さな本」。 フィンランドの偉大なるデザイナーで、のどかな風情のコーヒーポットは 日本でも人気。この本はポットをイメージしたつるりとした表紙で、白・赤・青・黄・茶の5色展開です。 ポットを手に入れたような、ささやかな満足感。飾っておくだけで楽しい本ですが、 中身も充実しています。自ら北欧へ飛び、アンティの奥様であるヴォッコ夫人にインタビュー。 レアなポットのバリエーションや、貴重なアトリエ写真も公開しています。



dix facons de le preparer

色使いが素晴らしい。
この本はISBNが付いてるから、リトルプレスではないけれど、そんな風情の 凝った感じで手作りっぽい本。 パリのソルボンヌ近くの本屋で発見。素材ごとに分かれた料理本で、 20種類くらいシリーズが出ている。案外立派な本のようです。 私が持っているのは、「子羊」と「卵」と「アーティチョーク」。 12ページくらいしかなくて(しかも中が折りたたんだだけで、ページが”切って”ない)、 レシピも10種類くらいのこじんまりさ。 でもなんといっても紙のテクスチュアと色合い、文字のバランスが良い。 表紙と中の紙の色のコントラストも素敵なのです。 本というより、グリーティングカード。 写真のものは、モスグリーンの表紙にエレガントな紫のページ。 表紙に小さく描かれた、か細い野菜や動物の絵にもうっとりします。




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