どこの国へ行っても、素敵な何かが見つかる
アジアとフレンチを上手にミックス。 |
「民族の移動とともに、ものも文化も移動し、発展しています。 時を経た手仕事の道具が好きですが、 アジアでヨーロッパのものが見つかったり、 思いがけない場所での出会いがあって、そういうのは楽しいですね」。
様々な要素をミックスさせた、自由なディスプレイの発想は、 そういった旅での出来事が影響しているのかもしれません。
現代のものですが、どこか懐かしい風情。
ものを選ぶときは、今の都会の生活の中でも使える、実用的なものかどうかを考え、 食器などは口に触れるものなので、古色を失わない範囲で手入れをしています。 経年変化の良い風合いはできるだけ残して、その時代ならではの雰囲気を楽しみます。 一方、こんなものもあるよ、というちょっとユニークでオブジェ的なものも、 ときどきアクセントとして選んでいるとか。 様々な国で見つけた現代の作家のものも、店のあちこちに佇んでいます。 上左の写真で、ぶら下がっている不思議な物体は、ベルリンの作家が作ったモビール。 細い木材と木のビーズを独特のバランスと色使いで組み合わせています。 上右はワイヤーで編みこまれた、南アフリカのお茶目な動物。お尻のぐるぐる巻かれた部分が かわいくて好きだとか。下の写真は、左側に立てかけてあるのが、 フランス人のディレクションによるインドで作られたノート。 カバーはアンティークレザーを使っており、手に馴染む感触が心地良いのです。 右のバッグは小松さん手作りのオリジナル。 古布や質感の良い布、革などを上手にリメイクしたバッグはどれも1点ものです。
作家さんとのコラボなど、オリジナルの数々。
ここだけのオリジナルは他にもあります。 上左の小さなミラーは、フランスの古い写真フレームに鏡を入れたリメイク品。 フレームはアンティークですが、こうすると普段使いできる楽しさがあります。 上右の革小物も作家さんと一緒に作ったもの。 店主と作り手の想いがぴったり一致するような作品は、 小さな店だからこそできる楽しみ、と小松さんはいいます。 植物を思わせる、繊細で独特のゆるいラインやモチーフが美しいアクセサリーも、ここならではのデザイン。 小さいため写真ではちょっと見えにくくて申し訳ないのですが、 ぜひ実物を手に取ってご覧になってみてください。
店の片隅にあった巨大な蒸発皿。昔の実験道具らしいです。
「店主の興味がまっすぐに反映されてしまうところが、 個人店の面白さではないでしょうか。 日々ちょっとずつでも、 自分の知識や経験が増えていって、 ゆっくりと厚みを増し、変化していくような店にしたい。 自分の身の丈で、お店と共に徐々に成長していけたら嬉しいです」。
青山にリ・オープンしてまだまだ日は浅いですが、 これからじっくりとワインを寝かせるように、 少しずつ味わい深まっていくのでしょう。
FUCHISO(フウチソウ)
東京都渋谷区神宮前3-7-4 和泉ビル201
tel 03-5474-7107
12:00~18:00頃
不定休(blogにてご参照頂けます)
http://blog.goo.ne.jp/fuchiso
少し歩きますが、お散歩コースにどうぞ。
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・ MoMA Design Store
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