通り沿いにマンション、路地を入るとアパート

神楽坂通りと大久保通りが交わるのが神楽坂上。この左右の通り沿いにマンションが並ぶ
メインストリートの神楽坂通りですら、一方通行の細い道です。路地に入るとより細く、しかも坂。もともと、アパートや小規模な一戸建てが多い地域なので、建て替えるにしてもまとまった土地がなく、ある程度の規模のマンションが新たに建設できるのは大久保通り沿いなど、限られた場所だけ。それ以外では小規模なマンションが中心で、築年が古い建物が大半です。

路地には建て替えが難しいこともあり、古いアパートが残されています。外に階段のある木造アパートなども少なくありません。ただし、意外に空きが出ることは少ないのは「居心地がいいのか、長く住み続ける人が多いため」(地元不動産会社)だそうです。

いずれにしても、神楽坂のメインエリアでの供給は建て替えもなく、退去する人も少ないため、あまり多くありません。そのため、探しやすいのは東西線神楽坂駅から以遠になります。


賃貸、分譲ともシングル、カップル向きメイン。分譲は価格アップ傾向が

賃貸の供給の中心はシングル、カップル向きの間取り。具体的にはワンルーム、1Kから2LDKくらいまでで、予算の目安はワンルームで6~9万円程度。20m2以上の広さを求めるなら8万円前後が必要です。カップル向きでは2DK、1LDKで13万円~。ただし、10万円台前半での供給は比較的少なく、メインになるのは15万円以上です。

分譲物件では東西線に加えて大江戸線が利用できるようになった効果は大きく、中古マンション価格は上昇傾向に。しかも、賃貸と同じくそれほど物件数がないので、この街で探すなら、長期戦が覚悟したほうがいいかもしれません。間取りは賃貸同様にシングルからカップル向き、2LDKまでが中心です。


【この街周辺の中古マンション相場は?】
駅名 平均坪単価 平均築年数 1年前の平均坪単価
神楽坂 192万円 10.1年 175万円
飯田橋 193万円 20.5年 178万円
※東京カンテイ調べ。神楽坂は2004年1月~3月、飯田橋は2003年9月~11月の数字。
※駅からの距離などには特段の制限はない


また、新築も建設できる土地がないことから、小規模物件が大半。数十戸程度までです。神楽坂通りの裏手には駐車場用地となっている空地もいくつかありますが、それほどまとまった広さではなく、今のところは建築計画まで至っていないようです。そのため、現時点では目だった新築増加の傾向は見られず、こちらも探すつもりなら長期戦ということになりそうです。


【シリーズバックナンバー】
Vol.1 ハイソで国際的な下町『広尾』
Vol.2 中央線文化漂う住宅街『荻窪』
Vol.3 千葉県有数のお屋敷街『市川』

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