分譲、賃貸とも川沿い、駅近は古い物件が大半
堤防があるため、2階建てくらいでは川の眺望は楽しめない(写真は再開発以前) |
また、駅の西口側にはタマタカ、そしてそれに続く商店街があるため、住宅エリアはそれを越した地域になり、駅からは数分以上。国道246沿いにもガーデンアイランドなどの商業施設その他があり、住宅エリアはその背後になっており、やはり数分以上。しかも、駅から数分圏のマンションは築年数が古いものが多く、築30年以上も珍しくありません。
購入なら徒歩10分以上、バス便利用、隣駅利用も視野に入れて
駅からバス便利用の岡本あたりでは、一戸建て、低層マンションが多い(写真は再開発以前) |
もう少し近い場所と考えるなら、東急田園都市線の隣駅、用賀も含めて考えてみるのも手です。また、最近では多摩川を渡った二子新地でも物件が増えています。歩いて歩けない距離ではありませんが、二子玉川駅を最寄りというにはいささか微妙です。
駅名 | 平均坪単価 | 平均築年数 | 1年前の平均坪単価 |
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駒沢大学 | 206万円 | 27.1年 | 200万円 |
桜新町 | 222万円 | 23.9年 | 216万円 |
用賀 | 210万円 | 26.7年 | 203万円 |
二子玉川 | 242万円 | 18.9年 | 253万円 |
二子新地 | 174万円 | 16.8年 | 159万円 |
※駅からの距離などには特段の制限はない
東急田園都市線(都内部分)の中古マンション相場は、10年以上前までは駅による差がほとんどないのが特徴でした。電車利用時の所要時間に大差ないこと、どの街もイメージが高いことがその要因です。しかし、再開発に伴い、二子玉川の価格は他駅よりも一段アップしました。従来の供給は駅の近くで古く、狭めの物件、駅から遠くて広めの物件の2択でしたが、ここに来て駅に近く、新しい物件も登場しているのです。また、お屋敷の多い岡本あたりでは、駅から遠くても、相場は高め。グレードの高いマンションが中心になります。
一戸建てで世田谷区内、歩いて20分くらいまでを考えるとすると、瀬田4丁目、5丁目や上野毛などが候補に挙がってくる地域。再開発エリアが東西に細長く伸びているため、隣駅上野毛が以前より近くなった印象があり、そのため、上野毛エリアでの供給は増えています。価格は建築条件付の土地で6000万円前後から。新築建売一戸建てになると8000万円を中心に前後1000万円ほどが目安です。中古ではもっと高額の物件もありますが、最近では分割されて手頃な新築になっているケースが増えているようです。
ワンルーム7万円~、2DK8万円~、高額物件も点在
駅から離れた場所なら手頃な賃料のアパートも(写真は再開発以前) |
2DKも単身者向き同様、8万円を切るようなバス便物件もあるので、多少遠くてもいいという人には安く借りられる可能性も。2LDK以上になると、マンションが中心になり、賃料は10万円~。分譲物件同様、岡本や東急大井町線の隣駅上野毛あたりには、駅から距離はあるものの、設備、広さのあるハイグレードな物件もあり、賃料は20万円以上。予算があれば広い一戸建てなども借りられます。
二子玉川ライズ完成で周辺にも余波?
駅、東側には老朽化した木造家屋も多く、防災上も再開発が必要だ(写真は再開発以前) |
また、駅周辺が大きく変わったことで、周辺地域も動き始めました。
最後は再開発で登場した二子玉川ライズの全貌と周辺事情を見ていきましょう。