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たまプラーザ、「田園都市」を代表する優雅な街(2ページ目)

ロンドン郊外の田園都市をお手本に、理想的な街作りを目指して東急が約40年前に開発した街「たまプラーザ」。その理想が今、どのような街になっているのか、将来像も含めてみていきましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド


70平米、3LDKマンションが12万円~
テラスハウスや一戸建ても少なくない状況

賃貸

駅周辺の商店街から少し入った地域では比較的築年数の新しい建物も

まずは賃貸。駅周辺で借りるとすると、築年数が古い物件が中心で20年以上も。古いアパートも意外に多く、1Kで6万円台~、2DKで7万円~、3DKで9万円~といったところ。ファミリー向けには70平米~と広めのマンションがおススメで、賃料は12万円くらいから。ファミリーならテラスハウスや一戸建てという選択もあり、賃料は13万円以上から。15万円以上の予算があれば、かなり選べます。

駅から遠い物件が多いこともあり、この街の暮らしには車は必須。そのため、単身向きの物件でも駐車場付きが散見されるのはウレシイところ。テラスハウスや一戸建てなら無料で駐車場が利用できる場合もありますし、敷地外で別に借りたとしても、駐車場料金は1万5000円前後が目安です。

新築マンションは駅から遠め、
中古、一戸建ては高値安定

賃貸同様、駅前に新たにマンションが建設できるようなまとまった土地がないため、新築マンションも駅から距離のある場所が中心。駅からは10分以上は歩く場所が中心です。

美しの森

地名で言えば川崎市宮前区犬蔵。自然も多く残された丘陵地がマンションエリアに変貌している

ここ数年で目だって開発が進んだのが、駅から歩いて10分~20分近くの距離にある川崎市宮前区犬蔵あたり。美しの森と名づけられたエリアで、100戸超の大規模物件が多く、エリア全体で協力してセキュリティシステムを構築するなどの試みも話題を呼びました。中心となる物件はほぼ完成、入居済みですが、周辺では数は減りましたが、まだ建築中のマンションもあり、新築狙いならこのエリアもひとつの手。ただし、横浜市青葉区となるたまプラーザ駅周辺とは違い、この地は川崎市。横浜市アドレスよりは価格は抑え目ですが、行政サービスの質その他も検討されたほうが良いでしょう。価格は物件によりかなり幅がありますが、80平米前後の3LDKで4000万円前後~というところです。

中古物件は築10数年前後~20年の物件が多く、それでも価格は安定しています。ブランド力のなせる技でしょうか。こちらも駅から10分以遠が中心。1980年代以降の物件が多いので、リフォームなども視野に入れて検討したほうがいいかもしれません。駅のすぐ近くにある、前出のたまプラーザ団地の物件も供給されていますが、立地からか、築年数は古いものの、すぐに決まることが多いそうです。

新築一戸建て

川崎市エリアでは建てられたばかりという一戸建てが集まるエリアもあった

一戸建てでは新築、中古ともにバス便利用、徒歩15分以上が中心。土地面積100m2超、建物面積で100m2前後の4LDK新築で5000万円~が目安ですが、6000万円近い物件も少なくありません。中古では、4000万円~5000万円といったところです。




駅構内

駅の上を建物が大きな屋根のように覆う形になったたまプラーザ駅

数年をかけて大きく変化したたまプラーザ駅周辺。再開発の完成によって新しく生まれ変わった街がどう評価されるか。今後も楽しみです。


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