住みたい街 首都圏/子育て・環境重視の街選び

「なりたい家族」で選ぶ街(2ページ目)

どんな暮らしをしたいかは家族それぞれ。街に望む条件も千差万別でしょうが、自分たちの望む暮らしを明確にすれば、おのずとベストな街が見えてくるはず。ここでは暮らしに合わせた街選びをガイドします。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

都心近くか、最寄り駅近く、
目安は30キロ以内、10分前後

では、具体的に足回りの利便性で選ぶとしたら、どの地域か。首都圏全体でいえば、国道16号の内側、都心から約30キロ圏がひとつの目安になります。国道16号は横須賀市~相模原市~八王子市~川越市~さいたま市~春日部市~柏市~千葉市~木更津市を環状につないでいます。八王子の少し先から町田市を経由して横須賀市に向かっているので、神奈川県内では16号以遠、厚木市、平塚市あたりがボーダーライン。

国道16号が走っているエリアは?

16号線の図解
おおまかな16号線の位置を図化したもの。都下、神奈川県では都心寄りなので、距離で外にラインを引いた

この外側では、最近手ごろな価格の新築マンション、一戸建てなどが増えてはいますが、地価はバブル時よりも低くなったまま。今後も回復する可能性は低いので、こうした場所に購入すると、何かあったときに、売ることも、貸すこともできず、身動きが取れない状態に陥りかねません。もともと、こうした地域に住んでいた、あるいは親が住んでいるなどといった理由がない限りはお勧めしません。

バス便利用
一戸建てであればバス便利用もありえるものの、マンションのメリットは利便性。その意味では徒歩圏が基本であるべき
都心からの距離でいえば、近いほど利便性は高くなりますが、価格も当然跳ね上がります。そこで次に気にしていただきたいのは最寄り駅からの距離。目安は10分前後。10分以内にこだわると価格が高くなりますから、以内である必要はありませんが、15分以上は避けたほうが無難。3駅都心に近くて駅から12分の物件よりは、都心から3駅離れても駅から5分の物件のほうがいいということです。

共働き、シングルなら
買い物プラス中食、外食の充実度も大事

図書館
生活を便利にしてくれる施設だけではなく、潤いを与えてくれる施設のチェックも忘れずに
利便性では足回りだけではなく、生活の便利さも大事なポイント。商店街、スーパー、公共施設など、徒歩圏内に揃っていればベスト。便利な街は家族が過ごす時間を増やしてくれます。

中食事情
忙しいときには家事の手を上手に抜けることも、家族円満の秘訣かも
また、共働きやシングルなど、働きつつ、でも家事もという家庭であれば、買い物の便利さに加え、持ち帰りのできる惣菜などの中食、忙しくて準備ができないなどの時に利用できる外食の充実度も要チェック。いつまでもラブラブでいたい2人なら、気持ちよく飲めるスペースなどもあると、うれしいですね。

では、次ページで、希望する環境に合わせた街選びのノウハウをチェックしましょう。
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