「もとはといえば、私が元同僚のよしみで口約束で仕事を受けたのがいけないんです」

今でも悔しそうに話す水川さん(仮名 34歳)は、練馬区で入力を営むSOHOワーカー。家族は夫とお子さんが2人。小学3年と幼稚園の年長のお母さんです。

今回のお話は、消費者を騙す騙さないといった悪徳企業ではなく、決められた報酬を期日までに支払わない会社についての話です。担当者個人の問題ということもありますが、そういった会社は、外注についての企業努力がない場合が多く見られます。この「SOHOの敵」とも思える会社、水川さんが体験したケースをご紹介します。これは実話を基にストーリーを構成しています。

仕事をもらえるだけでシアワセ?

SOHOとしてスタート
仕事をいただけるだけで嬉しかったし断るなんておかしいと考えていました(水川さん談)
水川さんは、結婚前は広告代理店に経理として勤めていました。歯切れの良い対応と笑顔、ちょっとアネゴ肌のところがみんなの信頼を集めていました。水川さんは、頼まれたらイヤと言えない性格。納会の幹事や社内旅行の手配までこなす「頼りになる人物」でした。

そんな水川さんが、出産を機に退職し専業主婦となりました。子どもと夫と共に、少し緩やかなペースで暮らしているうちに「在宅で仕事をする」という働き方に興味を持ち、SOHOワーカーとして仕事をスタートさせました。

ある日のこと、前の会社の同僚Kから「転職した」との連絡が。話を聞くと、「Wordでの書類作成の仕事を手伝って欲しい」とのこと。Wordについてはよく使用していたこともあり、お金もいただけるとのことだったので、二つ返事で引き受けました。お金は口答で「1枚5000円くらいで」と言われました。これもこのまま了承しました。