あなたと仕事をしている訳ですから…
張り切っていたのは最初だけ?時間の管理が大切です |
ガイド:仕事は無事納品できたんですよね?
Aさん:いえ、納品予定日の3日前に連絡があって「パソコンが調子が悪い、急に重いデータを入れたからかも」と、まるで仕事を頼んだこちらが悪いみたいに言うんですよ。これには、うちの社員も頭にきて「削除メールや、保存メール、デスクトップをきれいにしてみたらどうですか?うちのデータ自体は重くないはずですよ」と伝えたんです。そしたら…。
ガイド:そしたら?
Aさん:「わかりました、主人が電機メーカーに勤めているので聞いてみます。主人が帰るまで待って下さい」って応えるんですよ(笑)
ガイド:より安全な方法で解決したかったのではないのでしょうか。
Aさん:そうかもしれませんが、ビジネスとして考えてみて下さい。何が悲しくて弊社がRさんの御主人が帰宅されるまで待っていないといけないのでしょう?うちはRさんと契約したのであって、御主人と契約しているわけではないのです。たとえ、本当のところパソコンを治すのが御主人であったとしても、そういう受け答えはビジネスとして間違っていると思いません?
ガイド:確かに主婦という視点で考えると「御主人に相談」するという行為は、当たり前のようになっていますからね。結局、パソコンは治ったのですか。
Aさん:いや、ここからが大変で…(笑)。その御主人が帰ってきたのが、夜の8時。それでこちらに御主人から電話がかかってきて、何やら怒っている様子なんですね。
ガイド:御主人がですか?
Aさん:そう。話をよく聞いてみると「俺のパソコンに余計なデータを入れるな」と。Rさんは、どうも御主人のパソコンで作業をされていたようなのです。あと「うちの大事な妻に遅くまで仕事をさせて!」みたいな。それを御主人が、弊社に電話で文句を言ってくるわけです。こちらとしては、Rさんちの事情は関係ないので、早くデータを返してくれという気持でいっぱいでした。
ガイド:3日前なのに納期は間に合ったのですか。
Aさん:結局、こりゃ駄目だと判断し、21時頃、Rさんの自宅まで作りかけのデータを取りにいきました。取りにいったのは、急いでいるということよりも、御主人のパソコンで仕事を請けているような方なので、メールで添付されても、確実にその後消したかどうか信用に欠けるというのが本当の理由です。
ガイド:では社内で仕上げたのですね。
Aさん:社員と昔から取引きがあるSOHOさんにお願いしました。なんとか納期には間に合いましたが、せっかく余裕を持って依頼しているのに、本当に悔しい気持でしたね。会社として、こんな仕事の仕方をしていては常識が疑われます。でもそれって個人事業主であるSOHOにも通じることなんじゃないんですか?
ガイド:通じると思います。仕事は仕事、家庭は家庭。混合させてはいけないですね。
Aさん:「在宅で仕事」って、別に仕事をする場所が「家」なだけであって、決して「主婦」と仕事をしているわけじゃないんです。まして「○○さんちの奥さん」に仕事を依頼したわけじゃない。一人の社会人として仕事をお願いしているわけだから、その認識は忘れないで欲しいと思います。
ガイド:私も納得しました。ありがとうございました。
今回のお話は、とても耳の痛いお話でした。あらためてビジネスマナーの確認と、自分がSOHOとして仕事をする意味を考えてみたいですね。
◆ビジネスマナーについての参考リンク
・こんな時どうする?ビジネスマナーチェック
・いまさら聞けないビジネスマナー
・身につけておきたいビジネススキル
◆SOHOとして働く
・専業主婦にサヨナラ。私が仕事をはじめたきっかけ
・SOHOワーカーの苦悩Vol.1 仕事をしているから仲間はずれ?専業主婦グループからの離脱